過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

あきれた心療内科

睡眠薬をもらうために、不眠症だといって、近くの診療内科に行った。

「はいつぎ、はいつぎ」と高飛車で事務的な看護士たち。診察室にはいると、医者はパソコンのディスプレイを見たままの応対。こちらの顔をちゃんと見ない。

眠れない原因は、いつ頃から……などと聞くのだが、ディスプレイを見たまま。机の上には、前の患者の飲みかけのお茶がそのまま置いてある。片付けようともしないし、そのことにも気がついてない様子。

おざなりの質問があって、しばし無言が続く。医者はパソコンに打ち込んでいる。そして、プリンターから出力されたのは、薬の説明書き。調剤薬局に行って下さい、と言う。それで、診察は終わり。次はいつ来ますか、と聞くが、もう来ませんので、とこたえる。

患者は次々と訪れて繁盛している様子。じっくりと対話する余裕はないのだろう。心の病というのは、対話によって快方に向かう可能性は少ないのだろう。いっぽう薬は即効性がある。精神安定剤抗不安剤睡眠薬を処方する医者は、まるで薬の販売人みたいだ。

医者にかかると、かんたんに薬の依存症になってしまういそうだ。こわいのは、いちど服用したら、服用し続けることになる。薬の量も増えていく。やがていろいろな副作用が訪れるだう。肝臓にも腎臓にもダメージがあるだろう。そして、なによりすっきりと覚めた頭脳でなくなっていくのが怖いことだと思った。