過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

死後の祀られた方

病気と死にかたについて書いたが、死後の祀られかたについても、問題はある。友人が余命半年というので、いろいろと調べてみた。

死ぬまでの医療費がかかる。死んだら葬儀代、お墓に永代供養と、なにかとお金がかかる。

安くすませたいのなら、合祀・共同墓という方法もある。個別の墓ではなくていっしょくたに祀られるわけだ。仏教の総本山など、意外と安い。

なにしろ総本山だから、空海親鸞法然日蓮など開祖の眠るそばに納骨される。参拝者も多いので、一緒に拝んでもらえる。

たとえば、高野山は、お大師さんの入定している奥の院に合祀される。費用は5万円。西本願寺は、永代料と納骨料で5万円。東本願寺も、その程度。知恩院は納骨3万円以上、永代供養は53万円以上、比叡山は納骨20万円以上、長野の善光寺は1万円とか。

わたしはといえば、墓など必要ないし、入りたいとも思わない。あんな暗くてじめじめしたところに壺の中のまま置かれたくない。

海とか山とかインドのガンガーの上流にでも、遺灰をまいてもらえればいいと思っている。

ただそのためには、いろいろと段取りは必要だ。そのことをちゃんと明言しておくこと、遺族の了承、まかれる場所の特定、まいてくれる人にちゃんと頼んでおく、まく土地の許可など、いろいろある。