過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里暮らし

じゃあ、このロケットストーブで、ご飯でも炊くか

「子どもが川に行きたいと言うんだけど、これから行ってもいいですか」 ──ええ? いいけど。もう寒いと思うよ。でも、遊びに来たらいいよ。ざぶんと川に入ったら、あとは焚き火ワークでもしようか。 ということで、まちなかかに一時間余もかけて遊びに来てく…

朝から栗を茹でている

山里暮らしのよさは、火が焚けること。たくさん拾った栗がある。朝から茹でている。ご飯も、このダッチオーブンで炊くと、とてもおいしい。サンマ、サバ、イワシを焼くのも、外がいい。臭いが強いからね。ロケットストーブ方式なので、燃え出したら煙は出な…

田舎暮らしのほうが断然に面白いのだが失敗事例もたくさん

都会よりも田舎暮らしのほうが断然に面白い。人との深い交流ができる。畑や田んぼ。木工。ニワトリやヤギの飼育などに挑戦できる。 しかし、田舎にはなんといっても「仕事がない」。そして、たくさんの空き家があっても貸してくれない。地域の付き合いとか閉…

「すぎのこ教室」の見学に行ってきた。クルマで片道40分

ひとりの小学生はパソコンでプログラムをラクラクと作っていた。「こうなると、ここで制限されて、こういう展開になるプログラムなんです」と。よくわからなかったが、すごい。となりでは、イラストを描いていた。写真掲載の許可を得た。「イラストレイター…

また川に入ってきた。「気分転換に行くぞ」と言うと「あかりも行く」という。

彼岸も空けて秋の虫も鳴き出しているのに、また川に入ってきた。「気分転換に行くぞ」と言うと「あかりも行く」という。 クルマで3分。ランも連れて行った。ライフジャケットを着て、水の流れに漂う。浮力を利用した遊びだ。いつもそれだけ。三回、それをや…

息子さんは、『ゴング』(週刊のプロレス専門雑誌)のカメラマンをしていた

息子さんは、『ゴング』(週刊のプロレス専門雑誌)のカメラマンをしていた。プロレ息子さんは、『ゴング』(週刊のプロレス専門雑誌)のカメラマンをしていた。プロレスの黄金時代だ。その写真を見せてくれるという。アルバムを抱えて持ってきてくれた。ア…

いのち短し 恋せよ乙女 瞬間瞬間、過ぎていく 川遊びの日々

今年の夏は、エアコンは一度も使わず。扇風機のみ。それにしてもあまりに暑い。そんなときは、川に行く。秘境の川までクルマで3分。あかりも「一緒に行く」とついてくる。 ライフジャケットを着て、水の流れにまかせて浮かんで流れるという遊び。川の流れに…

暑さ寒さも彼岸まで」。一寸の光陰軽んずべからず、きょうも川下りだ。

「プールとちがって景色はきれいだし、浅いところ深いところがわかるし。どこが危ないのか体験できる。いろなん魚がたくさんいる。それと、友だちができる。」 帰りの軽トラの助手席で、あかりがそう言ってた。 ▽ここのところ、毎日のように、杉川と阿多古川…

阿多古川下り カヤックで

今年の夏は阿多古川。「阿多古川に行こうよ」あかりがしつこく言う。 壁に貼ったカレンダーには、あかりが毎日、阿多古川、阿多古川と勝手にクレヨンで書き込んでいる。 まあ、夏ももう終わりだからなあ。「よしじゃあ、きょうは阿多古川くだりをやるぞ」 お…

自給自足的ノーテンキな農的生活の松尾俊一さん

「自給自足的ノーテンキな農的生活」を40年近くされている松尾俊一さん。先日の、ベトナム僧タン師のリトリート(日常から離れた環境に身を置き、内面を見つめること)に参加してくれた。 リトリートでは、呼吸、歩く、食事、座る、お茶、寝るなど、日常の暮…

船は沈没。「死にそうだった」じゃなくて、「死ぬところだった」。

「死にそうだった」じゃなくて、「死ぬところだった」。 もう夏も終わりだから、気田川下りをしようと12年ぶりに思い立ったのだった。せっかく気田川のそばに暮らしているし、カヤックもあるのだから。 気田川下りは、この12年で2回しかやったことはない。し…

ひとつひとつやってみると、課題がみえてくる。ほんとうに何をしたいのかが。

昨日は、ベトナムの僧侶、タン師のマインドフルネスのリトリート。呼吸する、歩く、食べる、お茶をのむ、寝る、歌う。すべてにマインドフルであること。すなわち、気づいていること、内側から自分自身をよく観察していること、感じていること、瞬間瞬間にあ…

この一瞬一瞬は、二度とやってこないんだなあと、木の葉っぱと青い空と雲を眺めていた。

暑くてたまらず、ちかくの杉川に行く。川にざぶともぐった。すこし浸っただけで、まことに涼しくなった。この夏は、こうやって身体を冷やしているので一度もエアコンは使わず。川の流れがざあーーーっざあーーーっ。蝉の鳴き声。身体が冷えたところで、結跏…

阿多古川でカヤック

「阿多古川に行こうよぉ」と毎日あかりに急かされる。 ──おとうちゃんは、いろいろ仕事があって忙しいんだからね。近くの気田川じゃダメなの? 「だめ。阿多古川のほうが、断然、水がきれいなんだもの」 たしかにそうだ。気田川は流れが強い上に、雨が降れば…

いま本は、3冊、制作中。いつも綱渡り。先のことは見えない。

仕事は執筆と編集。企画から原稿、印刷製本、そして流通までやる。といっても、そもそも編集の基礎があって始めた仕事じゃあない。会社(カセットテープとビデオテープを製造する最大手)を辞めたのが36歳。それから、一年のインドの旅を続けて道迷う。たま…

人との出会いで言葉を覚えていくのがいい

「入れ墨の人たちと仲良くするにはどうしたらいいの」 あかりは言う。 ほとんど毎日、阿多古川で泳いでいる。そこにはブラジル人が多い。で、ほとんど人が入墨している。 とくにいつも泳ぐゾーンの9割は、ブラジル人なのだ。みなさん、明るい。 昨日は、SUP…

あかりカヤックを漕ぐ

こう暑くては川に行くしかない。昼は杉川、夕は阿多古川。ジョアキンさんが、あかりの誕生日祝ということで、船と新しいパドルをプレゼントしてくれた。あかりが船のオーナーとなった。ジョアキンさん、ありがとう。阿多古川では、ブラジル人たちと日本人た…

なによりスケッチするのは楽しい。描くたびに上達するのはうれしい。

───あかり、スケッチが楽しいよ。「でも、なにを描いたらいいの?」───そのへんにあるものがいいんだ。お茶碗でも、目覚まし時計でも。「でも、おもしろくない」───やってみないとわからんだろう。まずはこれを描いてみなよ。ということで、お茶碗、コップ、…

役立たずがシェアリングして死んでゆく

グリム童話の物語。ブレーメンの音楽隊。 役立たずで追い出されたり、食べられたりしそうになった者たちが、行き場もなく放浪する。同じような境遇の年老いたロバ、イヌ、ネコ、ニワトリが出会う。彼らは意気投合して、ブレーメンで音楽隊に入ろうと思い立つ…

半生記。反省記。やはり好きなことをしないとチカラが出ない。

サラリーマン時代。この会社がダメなら別の会社、そして別の会社に移ればいいと変わってきた。 大企業にいると、営業から管理部門など、いろいろやらされる。大阪でピアノを売った、山陰でボイラーや風呂桶を売った、東京でカセットテープを売った。日本橋で…

柔道/三河伝大東流合気柔術の案内

柔道/三河伝大東流合気柔術の案内8月11日(祝日)柔道8月19日(土)三河伝大東流合気柔術いずれも9時から12時くらい。終了時間はわりと臨機応変。場所:天竜高校春野校舎浜松市天竜区春野町堀之内284参加費:無料(3月までは無料の予定)素人歓迎。子連れ歓迎…

ZOOMをやめてGoogleMeetに切り替えた

3年前は、よく「ZOOM楽座」を開催してた。ほとんど毎週、そして深夜に渡って。ドイツやカナダ、フランスやインドからも参加してくれる人がいた。 今年からは、ZOOMをやめてGoogleMeetに切り替えた。GoogleMeetは以下が便利である。 ①ZOOMは、アプリのダウン…

自分たちで好きなようにネットワークを作っていくしかない。 家族同士の支え、支えられるネットワークを作るしかない。

戦後のベビーブームのときは、年間200〜280万人の出生者数。「団塊の世代」と呼ばれる。いまの年間出生社数は、70万人。ベビーブームの1/4だ。 この世代は、ビートルズ、ヒッピー、カウンターカルチャー、猛烈社員、バブルを駆け抜けて、世界の経済大国に…

大人も楽しめること。いっしょにびっくりできること。

なにが起こるのかわからない。目を離すと川に入ろうとする。高いはしごに登りだす。床下に潜り込む。なんにもおもちゃがないほうが、かえっていろいろ工夫して作りだす。その共同して工夫するところが、おもしろいんだろう。大人はそれを見守る。かといって…

石集めがいまマイブーム

「うわあ、これはきれい」「あれもすごい」「うわあ、あっちにもこっちにもある」。あかりは叫んでいた。木目のような、幾重にも層がある石。溶岩の塊のようなものから、鉱石が入ったように剥離して鋭利なもの、茶色に白に青にピンクと多彩だ。宝物のような…

万斛(まんごく)庄屋公園・旧鈴木家跡地のその後

「庄屋屋敷を改修し、公園の中に多世代が集い、活動する拠点を運営する。グラウンドゴルフに興じるお年寄りや、小さな子連れが休憩したり、学校帰りの子供が昔遊びや、宿題を教えてもらう場所となる。昔の村(邑・むら)の中心を皆で再生し、地域の人が交流…

54の息子さんが亡くなった。つらすぎる。

いつもよく訪ねてくれるご近所のIさん、優しい人柄でいつもなにかサポートしてくれる。笑いがある。冗談を言い合う仲。81歳で、草野球チームのピッチャーをやったり、ホタル公園の草刈りなどを自発的にやってくれる。ぼくの軽トラが壊れると、すすんで修理…

89歳ひとり暮らし。郷土史研究家。著作は30冊ほど。

木 木下恒夫さん。89歳ひとり暮らし。郷土史研究家。元警察官。たまに訪ねては、大いに啓発を受ける。『村にやってきた文明開化』『村の成り立ち』『お茶の文明史』『遠州林業史』など、著作は30冊ほど。一冊の本を書くのに、500人くらい取材したという。元…

じゃあ、どうして勉強しなくちゃいけないの?

あかりが「なぞなぞ」を聞いてくる。「 何とかでなんとかなものなーんだ?」というやつ。 ーーあのね、おとうちゃんはそういう、もう答えが用意されているものに対して答える気がわいてこないんだよね。その本を書いた人のマンネリ、出版社のマンネリが感じ…

最後は無になるんです。最後は、もう戦う必要がない境地です。

あかりは毎週、キックボクシングの練習に行くのを楽しみにしている。低学年の生徒は12名。先生は、水窪の山奥から2時間かけてきてくださる。すこし正座して瞑想。心構えを唱和して、道具とみんなに礼をして始める。ルールもきちんとしていて、メリハリのつい…