過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「狭く深く」ということにならざるを得ない

「浅く広く人とかかわる」ということで生きてきた。いわば「縁があればともない、縁が離れればはなれる」という感じ。時間があればインドやバリによくでかけた。まあ、極楽とんぼみたいな人生であった。 しかし、晩年になって、田舎暮らしを始め、家庭をもち…

お月さまを見ながらの散歩

─お月さまを見に行こう。 「うん、いいよ。行こう、行こう」 ということで、気田川沿いの堤の道を歩く。 いつものように、あかりはリヤカーに乗って、湯たんぽ入りのシュラフに包まって、顔だけだしている。 あかりは、ひとりぬくぬくしている。お父ちゃんは…

日本は、かくしてだめになった

〈日本は、かくしてだめになった〉 ①「均質で従順で勤勉」。みんな一緒、世間体をたいせつに、人並み。それが価値観。戦後の日本は、とくにそういう教育がされてきた。 ②戦後の焼け野原から「復興と経済成長」。朝鮮戦争やベトナム戦争などの特需もあった。…

アメリカの思いを考えてみた。すこし自虐的かな。

アメリカの思いを考えてみた。すこし自虐的かな。 ①自分たち白人(とくにアングロサクソン)は、帝国主義時代は、アジアやアフリカの国土を占領し、植民地にし、その資源を奪い取ってきた。人間まで奴隷にしてこきつかってきた。いつも「自分たちが支配者で…

「友人のために土地と家を買ってくれる」という話になった

デイサービスの施設のほうに、資本とエネルギーを集約していかなくちゃならない。終の拠点化の道に向けてだ。そのために、乗り越える課題がいろいろある。ひとつは、田舎暮らしのために9年前に購入した土地と家の処分だ。なにしろ1,700坪もある。栗の木も50…

すべてを失う可能性が、一気にくることだってある

オーストラリアで山火事、いまだ終わらず。日本での九州と四国くらいの広大な面積が火事になっているという。2020年1月3日時点の被害は、5.9million hectares(59,000㎞2)。これによって、5億頭以上の動物が死亡とか。 インドネシアでは大洪水が起きている。 …

「飛んで火に入る夏の虫」の感がする自衛隊の中東派遣

アメリカは、イランの国民的英雄を殺害。イランは、報復を表明。1月4日、米兵3,500人が中東に向け緊急出撃した。 そんななかでの自衛隊の中東派遣は、「飛んで火に入る夏の虫」の感がする。アメリカとイランの戦争に巻き込まれるのは必至。 1月中には防衛相…

デイサービスの経営。さてどうするか。

デイサービスの経営について。 ①事務の合理可 だぶっている書類、かぶっている事務処理はやめる。一元化する。できればペーパーレス。クラウド(GoogleDocument、GoogleSpreadsheet、ChatWorkなど)に、つねにスタッフが書き込めて、読めるようにする。 必要…

田舎暮らしの移住者というのは、血縁つながりの集落に、なんのゆかりもない人がいきなりパラシュートで落下したようなもの

薪ストーブでコーヒーの生豆を焙煎していると、近所のIさん(80歳)がやってきて、立ち話となる。 「あんたはいいなあ。あれもこれもと、やることがたくさんあって」 ──正月から、やることが山ほどあって、まったくおわんないんですよ。 「おれなんか、きょ…

あかりをリヤカーに乗せて引っ張って連れ出し

──散歩に行こうか。また、お月さまを見に行こう。 「寒いからイヤだ」 ──じゃあ、リヤカーで行こうか。湯たんぽを入れたシュラフに包んであげる。 「それならいくー」 ということで、あかりをリヤカーに乗せて引っ張って連れ出した。 「あ、お月さま」 まだ…

かくれんぼ 三つ数えて 冬になる

かくれんぼ 三つ数えて 冬になる かくれんぼの鬼 とかれざるまま 老いて誰をさがしにくる 村祭 寺山修司の歌だ。 かくれんぼは、えんえんと終わりがない。隠れるほうも、見つける鬼にとっても、不安、どきどき感。ほんとうに隠れて消えてしまうことだってあ…

これからが、これまでをきめる。

新年雑感。これからが、これまでをきめる。 これからどう行動するかで、過去のストーリーが変わる。 都会暮らし40年、春野に移住して10年。サラリーマン生活、そしてフリーランス。出版と編集。さらには、NPO法人での山里のネットワーク作り。 -------------…

建長寺と狸和尚の話

おばあちゃまの妄想であっても、その人にとってはリアルなストーリー。「そこに沿って歩む」ということを書いた。 思い込み、妄想、強い信念、あるいは霊感……という世界がある。じつは、そういう方たちとわりと縁がある。 -------------------- これは、90を…

その人に起きていることは、まさに「リアルな現実」

今日のデイ。 高齢の利用者さんには、ときどき妄想が入ることがある。 ある90代の女性の方が、こう言っていた。 ──こないだ、お坊さんが九州から来て、托鉢していった。ところが、その人が泥棒だったんだよ。 「へぇ、九州から。それはすごいね。しかも、…