2017-06-04から1日間の記事一覧
一昨年、スリランカのスマナサーラ長老にインタビューした。多岐にわたる内容だが、先祖供養について、一部ご紹介します。──先祖供養ということは、どう考えたらいいですか。ひとは誰でも、先祖に感謝の気持ちをもっているでしょう。テーラワーダの文化でも…
「自分は、亡き父母の供養のために念仏したことなど、一遍もない。いのちあるものは、生まれては死に、そしてまた生まれては死にを繰り返している。いのちあるもののすべてが、自分の父母でありきょうだいである」これは親鸞の言葉である。原文はこうだ。「…
先祖を大切にする。先祖とともにある暮らし。それが、日本の宗教、信仰心の中核にある(あった)と思われる。生き方を説いているはずの仏教も、徳川時代の寺檀制度のもとで、葬送と先祖供養を柱とした仏教に変容していった。いまもその流れにあるとおもう。…