過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

可能性を感じるのは、ジビエだ

山里は仕事がない。かつて繁栄した林業もお茶も衰退している。有機茶や碾茶(てんちゃ)に活路を見出している集落もある。しかし大方は、もうやっていけないよ、そういう声をよく耳にする。自然が豊か、星空がきれい、清流があるといっても、仕事がなければ…

仏教は、方便を重ねて「あるがままにものごとをみる」ということに尽きる

ああ、暑い。これはたまらん。という日々が、ついこないだだった。もう、朝晩は涼しくなってきたよ。寒いくらいのときもある。田植えをしたと思ったら、もう稲穂が垂れている。稲刈の準備だ。アイガモのヒナを放ったのが、ついこないだ。ずいぶんと大きくな…

行動原理は、「縁にしたがって」だ

こういうことをしたい、と強く願ったりビジョンを描くことがたいせつ。ありありとイメージして、思いを深くしていけば、現実は動く。いわば「引き寄せの法則」「思考は現実化する」。そういうありようがある。ぼくの場合は、漠然とした思いはある。けれども…

ジビエと縁のある日だった

「ジビエの販売について、教えてほしい」。そういう電話があった。「ええ? どうしてうちになんですか」。「新聞で見た」。それは、春野の「山の村」のことじゃないですか、と聞くと、そうだ、という。でも、ネットで春野を検索したら、楽舎が出てきたので電…

お経をこんなにバラバラに

目を放したら、仏壇の前でお経をこんなにバラバラにしてしまった。もっともこのお経は、ぼく自身が、いろいろな宗派のお経をバラバラにしてのりづけした総合経典なんだけど。あかりはもうすぐ1歳と1か月になる。

春野カフェの集中講座のカリキュラム

春野カフェの集中講座のカリキュラム。9/5と9/6。春野の林業、農業、起業。14人の講師が入れ替わり立ち代り講座をもつ。池谷が司会とインタビューですすめる。対象は駒澤大学の学生40名と一般10名。無料。ご希望の方は、ご連絡ください。興味ある講座だけ参…

気田川でカヤックを教えている

楽舎の事務所のおとなりさんの家。裏から見たところ。このように、巨木がすばらしい。フクロウが巣を作りそうだ。ここはスプリング・フィールドといって、気田川でカヤックを教えている。全国からカヤックを習いに訪れる。すぐ前がホタル公園。季節になると…

アイガモ捕獲大作戦

ほかの45羽は、マコモダケの池に移された。1羽だけ取り残されたアイガモがいるはずだ。ほうっておけば、稲穂が食べられてしまうので、はやく捕まえなくては。だが、まったく気配がない。鳴き声もしない。水をかき分ける音もしない。餌を食べた形跡もない。は…

暑いので〈ふんどし〉にしてみた

暑いので〈ふんどし〉にしてみた。手許にはないので、ヒモに綿のタオルを結わえた、いわば〈おしめ〉スタイルだ。ー「越中ふんどしヶのつもり。数日ためしているが、なかなかここちよい。パンツよりもずっといい。取り扱いがラク。涼しい。洗濯もかんたん。…

やはり草がほしいようだ

いままで2,000平米の田んぼの中を泳いでいたのに、急に狭い池に追いやられてしまったカモ君たち。稲穂が実ってくると、カモ君たちに食べられててしまうので、引っ越しさせたのだ。こちらは、田んぼを仕切ってマコモダケを栽培している池だ。こちらに45羽。1…

こんなに稲が実ってきた

こんなに稲が実ってきた。完全無農薬・無肥料でもちゃんと育つ。心配していたイモチ病だが、いまのところ穂には影響がないようだ。ただ、この田んぼの中に、たった1羽のアイガモがいる。他の45羽は捕まえて、マコモダケの池に移動させたのだが、1羽だけつ…

こんなに大きく育ったカモ君

こんなに大きく育ったカモ君。しかし、網から外へ脱走する。毎日、10羽近くを追いかけっこでつかまえているのだ。カモ君は、とにかく必死で逃げる。泳ぐ。走る。泣き叫ぶ。「ひとごろしーー!」というような声を上げる。その声を、仲間のカモ君たちが聞いて…

田んぼに分散していたアイガモたちを、一箇所に集めた

どうしても大きいほうが、先輩風を吹かせて威張っている。小さいほうは、遠慮している。そして、この二つの群れは、いつも混ざることはない。ちょっと日本海海戦の、バルチック艦隊と帝国日本艦隊みたいだ。田んぼに分散していたアイガモたちを、一箇所に集…

どどどどど、ばしゃばしゃばしゃと、すごい勢いで逃げていく

逃げろ。逃げろーー。どどどどど、ばしゃばしゃばしゃと、すごい勢いで逃げていく。ぼくの足音を聞くと、つかまえられると思っているのか、警戒して逃げていく。稲穂が出てきたので、カモ君たちを田んぼから出すことにした。そのままおいとけば、稲の実を食…

いわば「はるの山里アカデミー」かな

そうだ、講座をもっていただこう。かれは大学で漢文学を教えておられた。山里に移住して7年、どこにも出かけないで、悠々自適で畑仕事とお酒をたのしみに暮らしている。ああ、それはもったいないじゃないか。学識を活かしてほしい。お願いすると快諾してく…

第2回ラブファーマーズ・カンファレンス  春野の暮らしをかたる

第2回ラブファーマーズ・カンファレンス(9/2〜4)が、春野で開催される。全国の有機農業者の集い。昨年はのべ500人ほど、きてくださった。昨年に続いて、歌手の加藤登紀子さんも手弁当で来てくれる。ぼくとしては、有機農業一筋で、村おこしをされた霧里農…

テレビをまったく見なくなった

テレビをまったく見なくなった。もう半年以上は見ていない。そのことで困ることは、まったくない。いまは、オリンピックやっているのだろう。高校野球もやっている。見たい時もあるけど、時間がもったいない。ニュースもたいせつだけど、過ぎてしまえばどう…

知的障害者30名余が春野を訪れたいという

知的障害者30名余が春野を訪れたいという。名古屋からだ。友人からの依頼なので、いま企画を練っている。まあ、春野の魅力発信・交流促進事業ということで。スタッフ入れて40名くらい。バスでの往復。日帰り。11月の第一週。ということは、稲刈の体験もでき…

炎天下での立ち話 

炎天下、近所のMさんと立ち話。嫁いだ一人娘を、先日亡くした。ガンだった。この年で、子どもに先立たれるというのは、さぞやつらかろう。しかも、たったひとりの娘だった。のこされたのは、夫と高三、中三、中一の子ども。むつかしい年頃だし、夫はこれから…

山里のお盆

山里に暮らすと、法事に関わるおつきあいが多くなる。なにしろお年寄りが多い。これからもますます増える。おなじ自治会だと、顔も見たことないのに、お通夜や葬儀に出なくちゃいけなくなる。おなじ組になれば、駐車場やら火葬場やら、坊さんを迎えにいくと…

マザー・テレサは偽善者だ、という

マザー・テレサについて聞いてみた。すると、「あの人は、偽善者だ」という。世界から寄進された多額の寄付金を、医療設備などに使うこともなく、みんなバチカンに寄付してしまった、という。インドのベルガル地方出身のスワルナリさんと話をしていて、マザ…

ベンガル地方出身のスワルナリさんが訪ねてくれた

インドのベンガル地方出身のスワルナリさんが、ご夫婦で遊びに来てくれた。夫が春野に実家があって、墓参りにこられた。ぼくはインドが大好きで、これまで延べ13回も出掛けている。出かけたら一か月から三か月くらいの旅になる。インドは広い。ひとつの国と…

小さいほうのグループのカモ君たち

小さいほうのグループのカモ君たち。黄色い産毛から、次第にたくましい茶色に変わってきている。まだ、鳴き声はピヨピヨと聞こえる。ごはんだよーというと、どどどっと寄ってきて、手から餌を食べるのだ。

カモ君は必死の脱走

カモ君は必死の脱走。毎日、カモ君を追いかけてとっ捕まえている。昨日は11羽、きょうは9羽。明日も、また脱走していると思う。猛烈ダッシュを数本、繰り返して、もうヘトヘト。 https://youtu.be/louaK7vJqzM

今回は、親鸞について

(4)「殺」について、仏教のおしえの変化をみている。初期仏教、大乗・密教経典、日蓮とみてきたが。今回は、親鸞。『歎異抄』にはこういう記述がある。「わがこころのよくてころさぬにはあらず。また害せじとおもふとも、百人千人をころすこともあるべし」…

鎌倉仏教の日蓮と親鸞をみてみよう

(3)「殺」について、仏教のおしえの変化をみている。駆け足で初期仏教、大乗・密教経典をみてきたが、日本仏教においてはどうか。鎌倉仏教の日蓮と親鸞をみてみよう。まずは、日蓮の主張。日蓮の教えは、極端なところがある。釈迦の説いた経典はたくさんあ…

これまでの総労働時間は、ざっと860時間

これまでのみんなで関わった田んぼの作業内容と労働時間は、すべてエクセルで入力している。これまでの総労働時間は、ざっと860時間。これ、たとえば人を雇って、時給千円で換算すると、86万円。交通費とか、保険とかは、なし。今年になって、道具、資材、修…

アイガモの処分の考え方

はやいもので、もう稲穂が出てきた。これから受粉して、実ることになる。コシヒカリとキヌヒカリなので、早稲だ。水温の低い田んぼは、まだこれから。さて、問題はアイガモ。このまま田んぼに入れておくと、稲穂が実って垂れ下がる頃には、稲穂に飛び上がっ…

主催するイベントが目白押しなのに、あらためて気がついた

秋から冬に向けて、主催するイベントが目白押しなのに、あらためて気がついた。主催するというのは、なかなかストレスが日々迫ってくることだ。なにしろ、ゼロから企画して、講師を依頼して、段取り。チラシを作って、配布して、プレスリリースして、人集め…

村民の2割が移住者。そんな村がある

村民の2割が移住者。そんな村がある。人口は1,300人。移住者が260人(ほとんどが平成に入ってからの移住)。その名は、群馬県上野村。東京都心からクルマで約2〜3時間。哲学者の内山節さんが暮らしている。高齢化率43%、森林面積は95%。典型的な山間の過…