過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

トラクターに乗って、田んぼを耕している

トラクターに乗って、田んぼを耕し、沢の水を引いて土をとろとろにかき混ぜて代かきをする。田んぼの中をぐるぐるまわり、行ったりきたり。どどどどーと重低音と体を揺する振動。まあ、結構な瞑想状態になって、頭は空っぽになって心地よい。トラクターのな…

田んぼ仕事は、朝一のミーティング

田んぼ仕事は、朝一のミーティングから。スケッチブック形式のホワイトボードを広げて、みんなで打ち合わせ。ここの畦を補強して、ここの水漏れをチェック。こちらから、水が流れてくるので、こう迂回させて……と、図示しながら確認していくのがいい。さて、…

木下恒雄さんを訪ねる

郷土史を研究し20冊以上もの著作のある木下恒雄さんを訪ねる。歴史の造詣がたいへんに深い。80歳を超えて、語り口も力強い。固有名詞も数字も正確。滔々と熱のあるお話をいただく。独自に調べた春野町の人口推移の話など。浜松市と合併した時から、10年で24…

空き家を見つけた

春野町に移住したい人はたくさんいる。この一年だけでも、40組の方の移住相談を受けた。すぐに住める空き家があれば、すんなりと移住できると思うが、そうもいかない。空き家は沢山あっても、なかなか貸してくれないのだ。きょうは山路くんと同行していて、…

いよいよ代かき

種籾から育てた稲の苗。育ち方は均一じゃないけど、おおむね良好。育苗箱は75個。ちゃんと育てばお米は800キロくらいとれるはず。あと2週間くらいで田植えができそう。やっとトラクターの修理ができた。スイッチング電源とエアフィルターの交換。ツメはすっ…

仏教とキリスト教の葬儀のあり方

葬儀がおわった。あとは、手伝いの下働きの組の連中との精進落としで、酒と食事(ぼくは酒を絶ったので飲まないけど)。となりのMさんがクリスチャンだったので、仏教とキリスト教の葬儀について語りあった。キリスト教からしてみると、仏教の葬儀は不可解だ…

きょうのお通夜の仕事

きょうのお通夜の仕事は、ぼくは、交通の誘導係。誘導棒を持って、クルマを指示する。いろいろな人に会う。80歳の鉄工場のおじさんとの立ち話。 「さみしくなりますね。ひとり暮らしのお年寄りが多くなったですね」 「クシの歯が欠けるようにいなくなってい…

ご近所の方が亡くなって

向かいの家の天野政孝さんが昨日、亡くなった。86歳。山の原木を買い付けて、販売する仕事をしていた。間質性肺炎を患って、入院。そんなに重症とは思っていなかったので、驚いた。ランをよく山に連れて行ってくれた。昨年、うちの敷地で炭焼窯を作るとき、…

苗代作り

苗代作り。シルバーポリで覆って一週間育てた苗たちを外に出した。長さは5センチくらい。まだ1センチくらいしか、伸びていない苗もある。それらは、シルバーポリの中でもうすこし育てる。日の光にあたって、すくすく育つはず。だが、いままで温かいドーム…

なんとかアイガモは間に合いそう

アイガモ農法でお米を作る計画で、熊本の孵化場に40羽を手配した。ところが、先の大地震で孵化器が壊れ、ショックでオスが交尾しなくなった。そのため予定通りに孵化しない。だいたい3割の孵化率だという。このままでは田植えに間にあわない。アイガモを放つ…

耕作放棄地のよみがえり

山里は過疎と高齢で、農業は立ちゆかない。耕作放棄地ばかりが広がる。楽舎は今年、あらたに2反(2,000平米)の休耕田を借りた。20年もの耕作放棄地なので、なかなか手ごわい。昨年から借りている田畑を合わせて、6反(6,000平米)になる。役所に出かけて、…

アイガモを見学

アイガモが届いたというので、中道農場に見学に行ってきた。いつもは熊本から取り寄せるが、地震のために孵化がうまくいかなくて、数が足りない。急きょ、鹿児島の薩摩カモを取り寄せて空輸。名古屋の空港まで取りに行ってきたという。孵化して24時間で到着…

稲の苗が育ってきている

稲の苗が育ってきている。順調だと思いたい。種籾を水につけて1週間で発芽。育苗箱に土を入れて播種、シルバーポリをかぶせて6日間だ。この間は水を与えなくても、ドームの中で水分が循環している。が、まだ苗が出てきていない箱もある。ずいぶんとバラつき…

成長に目を見はる

子どもの日々の成長ってすごいな。一年前は、お腹のなかにいた。それが、昨日まで、できなかったことが、きょう、できるようになっている。これまでは、立つことができても、座るのが怖くて泣いていた。それが、すんなり座るようになった。指の動きが細やか…

田んぼの進行状況

いまのところの進行状況。故障していたトラクターは農協が出張で直してくれる予定。来週には部品も調達して動くようになるはず。スイッチ交換、エアフィルタ交換。爪も交換。そして、来週、もう一度田起こし、耕耘する。いまのところ、28日と29日に代かきの…

二枚刃で草刈り

きょうは草刈り。わがやの敷地は、およそ1,700坪。刈らなくちゃいけない土地は、1,000坪はある。毎年毎年、えらいことだ。いつもは、背負い式のエンジン草刈機で刈る。刃はチップソーか笹刈刃。きょうは二枚刃にしてみた。プロペラのような刃だ。これがとて…

田植えに向けて、懸念されることがたくさん

田植えに向けて、懸念されることがたくさん。ひとつは、数日前にトラクターが故障して畑に放置してある。電源が入らない。エンジンが動かない。スイッチ部分がそっくり交換となる。しかし、部品があるのかどうか。なにしろベトナム人から買った中古品で、い…

春野町の情報交換の集いを

うちからクルマで小一時間。春野町でもいちばんの外れにある60世帯くらいの川上という山里。そこで民宿をいとなんでいる富田さんに会いに行った。地域の自治会長をされている。楽舎が、田舎暮らし推進の活動をしているというので、話を聞きたいということだ…

種籾から苗を育てる

種籾から苗を育てるのは、初挑戦。種籾を水につけてから8日目。すでに小さな芽は出ている。育苗箱75個に土を敷いて、水切りした種籾をまんべんなく播く。一つの箱には、150グラムの種。ぜんぶでおよそ11キロの種。これが育って稲となれば、800キロのお米がと…

山里の賃貸の場合、大きな落とし穴がある

山里暮らしで、空き家に住めば生活コストは安い。都内で暮らせば、家賃は10万円近くになる。ぼくは毎月、10万5千円払っていた。20年以上。いまおもえば、なんとももったいないことをした。ぼくはこちらに移住した時には、土地と家を買った。かなり安いと思っ…

水もちの悪い田んぼには、つねに川の水を引き続ける

20年放置された耕作放棄地を蘇らせている。草を刈ってトラクターで耕す。いちばんの心配は、水保ちだ。放置された田んぼだと、モグラなどが穴をあけていて、そこから水が漏れてしまう。あるいは畦が脆弱だと、漏れていく。田んぼに水がいつも張られていれば…

種籾を発芽させて苗に育てる

田植えの前のたいせつな仕事。種籾を発芽させて苗に育てる。その第一日目。なにしろ初めての体験なので、ネットで調べ、経験者に聞いて。でも、人によっていろいろやり方がちがう。種籾はぜんぶで15キロ。コシヒカリ、キヌヒカリ、サガビヨリの3種類。まず、…

商標権の譲渡に関しての仕事

きょうは商標権の譲渡に関して、争いごとになりそうな事案のサポートの仕事。ちょっとした頭の体操を整理するために、書きだしてみた。A社は自分が育ててきた商標をほとんど無償でB社に譲った。B社は、そのブランドの商標を登録した。ただし、10年たったら、…

農作業を通して、仲間と力をあわせるということ

農地は、田んぼが4反(4,000平米)、畑は2反(4,000平米)、山の中腹には10年もの、100本のブルーベリー園。みんなタダ同然で貸してもらえた。コメと大豆果樹をつくる。ときには、小屋を作り炭焼きもする。だが、わがやの敷地、6,000平米は、ほとんど放置…

川から水を引かなければ、米は作れない

耕作放棄地を蘇らせている。広さは約2反(2,000平米)。なにしろ20年もの耕作放棄地だ。草を刈り、トラクターで耕しながら草の根を断ち切る。何度も何度もトラクターで耕耘していく。やがて土が細かくなってくる。畦を固める。水が漏れないように、しっかり…

リズムを打たなくても、しんしんと深く入っていける境地がいいんだけど

あさ、お経をよむのは、なかなか気持ちがいい。正座して腰を立てて背筋を伸ばして、合掌してとなえる。声を出す、というところがポイントだ。そのまま呼吸法にもなる。となえていると、自然とふかく息を吐くことになる。体内に新鮮な酸素がおくられる。丹田…

朝の行には静まる要素があるのだと思う

あかりは、9か月になる。つかまって立ち上がる。這い這いもはじまりそう。目が覚めたら、「なにかないか、なにかないか」とあたりを見回す。なにかものをつかむ。振り回す。口に入れる。目の前に現れるひとつひとつのものが、鮮やかで光り輝くものなんだろう…

子育ては、ほとんとたいへん

子育ては、ほとんとたいへん。おかあさんはヘトヘト。それに、妻にはぼくの仕事のアシストをしてもらっているので、これまた、たいへん。たいへん。しかし、この西原理恵子のマンガ、考えさせられるなぁ。

 裁判   相手のウソが、露呈する瞬間がある

裁判でたいせつなのは、事実。事実かどうかが最大のポイント。そのためには事実を裏付ける証拠がたいせつ。たとい事実であって、その証拠がないときには、事実と認められないことがある。いつも真実が勝つとは限らないわけだ▲だから相手は、いかにも事実であ…

裁判と和解のこと

いま商標権のことで、友人から契約のサポートを頼まれている。相手は、契約に応じないみたいで、のらりくらりと時間ばかりが過ぎていく▲業を煮やした友人は、契約に応じなければ裁判するぞと意気込んでいる。まあしかし、裁判てのは、お金と時間とエネルギー…