過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2015-01-01から1年間の記事一覧

みんなで互いに料理を学びあう、分かちあうという集いを

今回は、お試し的に食事を出すことにした。限定10食。こんなにおいしそうな前菜とグリーンカレーを内山弓子さんが作ってくれた。これで千円。デザートは300円。こうした食事をしながらの語り合いというと、和やかになる。明るくなる。楽しくなる。みんなで互…

「春野人めぐり」の一日目

きょうはオープンハウス「春野人めぐり」の一日目。楽舎としては、移住相談・田舎くらしについてのお話をさせていただこうと参加した。今回は、わがやではなくて、楽庵〈らくあん〉にきていただいた。内山弓子さんが、グリーンカレーと薬膳カレーと前菜、デ…

明日は、東京で仕事

稲刈りしたり、炭焼き窯作ったりしているけど、じつは本業は編集と物書き▲明日は、東京に出稼ぎ。先月に続いて、スリランカの上座仏教のスマナサーラ長老の公開講座の司会とインタビュー。前回のアンケートで、「長老の話はおもしろいが、池谷の話は退屈だ」…

あかりは元気

やあやあ。寒いけど、あかりは元気。近ごろ、首が座ってきた。目もすこし遠くまで、見えるようになってきたみたい。あちこち珍しそうに眺めている。育てるほうは、まだまだたいへん。笑顔をもらうのがうれしい。

やっと稲の脱穀が完了

やっと稲の脱穀が完了。脱穀に6日間もかかった。脱穀機を借りに行き、機械の整備と試運転、実際の脱穀。さまざまな機械のトラブルのための修理など、予期しないことも重なった。これで、終わりではない。機械の掃除とメンテナンス、納屋に搬入、そして返却…

まちなかと山里をむすぶという企画

これまでいろいろな企画をしてきた。オープンハウスからトークイベント、まちめぐり、人めぐり、隠れ里めぐり、と。主軸は「人と人をむすぶ」というところ▲まずは、魅力的な人を発掘して、紹介していく。そのあたりは、ぼくの本業の編集作業と似ている。編集…

仲間力

ことしは、体をつかって働いた。それぞれ2反の田んぼと畑でお米と大豆。さらには、炭焼き窯づくり。掘る、運ぶ、支える、打つ、叩く▲自分の身体が、どういう働き方をするか。どこがどうダメで、どう弱いか。どうしたらうまくモノを動かせるのか▲身体を学ん…

力を伝える原理がわかった

脱穀機が不調なので分解する。おかげで構造がよく分かる。なるほど、これは「千歯こき」と「唐箕(とうみ)」の組み合わせなんだ▲まず、針金を埋め込んだ円筒形のこぎ胴が回転する。そこに稲束を押し付けると穂からがこそぎ落とされる。あとは送風によって軽…

これなら一人で5トンでも動かせる

これを使えば、一人でも重たい岩でも運べる、木も引っこ抜ける。田舎暮しをするときに、こういうものも必要かと買っておいた。でも、使い方を知らずに納屋に眠っていた。今回、やっと使う機会があった。キャタピラーがない脱穀機を運ぶ。チェーンブロックで…

脱穀 いろいろトラブル

みんなそろそろお餅をつき始めているのに、こちらはやっと脱穀がはじまる。田んぼに行ってみると、竹で作った稲架掛けはへし折れて倒れていた。掛けていた稲もくずれ落ちている。前日の強風のためだ。杉の丸太の稲架掛けはさすが強固で、ビクともしていない…

一体となる

脱穀機にエンジンを取り付けた。さびたビスをスパナで締めた。切れない包丁を砥石で磨いた。よごれた玄関を竹箒で履いた。ひとつひとつの動作、行為に心を入れてみる▲具体的になにかやっているとき、そのものと「一体になる」ということを、見はじめている▲…

穴窯

先日お訪ねした隣の森町の陶芸家・吉筋さんの穴窯。ぼくは炭焼き窯をつくったので、こういう土の窯のすごさがあらためてわかった。この窯自体が存在感のある壮大な作品だ。玄関の三和土の上に、緑青のふいた祠が置いてあった。もらってきたものだそうな。半…

「摩訶般若波羅蜜多経(大般若経)」600巻

先日、訪ねた山奥の禅寺。森町の田能という集落にある蔵泉寺だ。のどかで穏やかな、いかにも山寺の和尚さんであった▲仏さんの像も、かなり風化して味わいがある。左が毘沙門天にみえる、真ん中は不動明王だろう。右は、わからない。観音様かなぁ。この寺には…

自然が作り上げる芸術だなあ

炭焼き窯をつくる過程でできた間伐材の炭。本格的に炭を焼くのは、これから。おもに竹炭をつくる。こちらは、杉や檜の間伐材で、炭焼きの窯を焚くために窯の中に充填しておいたもの。それでも、美しい炭ができていた。自然が作り上げる芸術だなあと、感心す…

き火ハウス(カフェ・ド・ドゥーニー)ができあがりつつある

小屋作りっておもしろいよね。わがやの敷地に、炭焼き窯ができた▲その下にいま、焚き火ハウス(カフェ・ド・ドゥーニー)ができあがりつつある、いまはまだホームレスの館みたいだけどね。大ちゃんが、うちに滞在しながら、毎日、せっせとつくってくれている…

座棺

これ、なんだかわかるだろうか。山奥に訪ねたお寺の本堂に置いてあった。なにかの祭壇だろう、神輿かなぁ。和尚に聞いてみたら、なんと座棺を入れて野辺おくりをするためのものだった。むかしは土葬だ。遺体は座った状態で丸い桶の中に入れる。いまも棺桶と…

海と山の変貌

海に行くとあの広大だった砂浜がなくなってきている。山に行くと、森は暗くて死んだように感じる。雑木がなく、スギとヒノキばかりが密集している。ほとんど都会暮らしだったので、海や山のことはよく観察したことはなかった。都会暮らし40年を経て、山里に…

となり町(森町)にある八幡神社

となり町(森町)にある八幡神社。南北朝時代につくられたようだ。八幡大菩薩の宝殿とあった。ここで家康は武運長久を念じたけれども、敗走してしまう。境内の樹木がすごい。展望もすばらしい。ここにはかつて小学校があった。200人もの生徒がいた。すでに廃…

「60代からの仏教入門」というテーマで

いい話を聞き出すのがぼくの役目。長老とは30年来のおつきあいだが、いつも冴えわたった、わかりやすい説明に感心する。打ち合わせは事前に行って、なかなか「いいお話」が聞けた▲いいね。そのお話、ぜひ本番でやっていただこうと思った。……ところがだ。「わ…

大豆の収穫が終わった

やっと大豆の収穫が終わった。日干しているところ。もうひとつ架台があるので、この倍の収穫量。右奥は稲を干しているところ。12月に入ると、お米の脱穀と籾摺り。大豆の脱穀と選別の作業がある。田んぼは荒起しをして、藁を撒いて水をはる。冬期湛水して春…

あかりはもうすぐ4か月

あかりはもうすぐ4か月になる。自分がいるということ、自分とはちがう外の世界があるということはわかっているだろうか▲外の世界は、動いたり光ったり音を出したり、触ったりしてくる。いつもつつんでくれているもの(ひと)がある。やさしくて、あたたかく…

近ごろは、若い人材が訪れてくれるようになってきた

「お手伝いさせてください。みんなでわいわいやるよりも、雨の日にひとりで黙々とやるような仕事が好きですから」▲Yさんが、そう言ってくれた。昨年、春野の山里暮らしの講演をした時、それがキッカケで、春野に移住してくれた▲まだ38歳と若い。大学では数学…

大豆の収穫2日目

「ナル(杉の棒)はいらんかい。うちではもう使わないので、ほしかったらあげるよ」朝、電話を頂いた▲80歳を超えておられる栗崎さんからだった。栗崎さんは、高さ4メートルもの稲架掛けの台は、今年もひとりで組み立てた。でも、いよいよ体力的に無理なので…

ドイツ人って合唱も行進もしないの?

ここで満月の日に焚き火をして、みんなで歌ったりしたい。あそびにきて、ドイツの歌も教えてね▲そう言うと、ドイツ人は合唱しないという。ええ? シューマンとか、歌曲がたくさんあるのに、どうして?聞いてみた▲きょう訪ねて来られたドイツ人ウォルフラムさ…

「矢先」症候群

やっと時間ができて、さあこれから、というときに倒れた。定年になって、さあこれから妻と二人で温泉にでも行こうかと思っていた矢先にガンで倒れた。「矢先」症候群だ。患者と接していて、そういう人が多い▲みんな生の延長線上に死があると思っているけれど…

講演の機会があった

経験的にわかってきたのは、成功談はウケない。自慢話になったら、まったくウケない。どんなもんだ、すごいだろうなんてのは論外▲ウケるのは、失敗したこと。こんなにダメだったこと。そこから、どう乗り越えてきたかというところ▲「こいつバッカだねえ、わ…

大豆の収穫

大豆の収穫。大豆を根っこごと引き抜いて泥をとる。束ねて架ける▲稲刈りは、機械で刈って結束までできる。黄金色に輝いて、いかにも収穫という感じ。たいへんだが、子どももお母さんも参加して、みんなで祭りのように楽しい作業だ▲大豆の収穫というと、なか…

上座仏教のスマナサーラ長老の講座の司会とインタビュー

来週は、東京で仕事。11月27日の19時から。上座仏教のスマナサーラ長老の講座の司会とインタビューを務めることに。テーマは『60歳からの仏教入門』。受講生からいろいろな質問を出してもらうこと、長老からお話を引き出すことが役目。それをもとに、原稿を…

「カフェ・ド・ドゥーニー」と名付けた

「カフェ・ド・ドゥーニー」と仮に名付けた。ドゥーニーというのは、古代インドで火の儀式をするときの炉をいう▲炎のなかに神々を召喚して、供養を捧げる儀式だ。ちょっとしたホーマ(護摩)を焚ける聖なる空間になりそうな気配▲おばあちゃんたちと焚火を囲…

阿多古和紙の活用法として

床の間の壁に貼ってあるのは、阿多古和紙だ。書の掛軸がよく合っている。とっても雰囲気がある。こうした和紙の利用法があったか……▲Yさんのお宅を訪ねる。寄り合いの場として、心からのおもてなしをされている方だ。この和紙は、大城忠治さんが作られたもの…