過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

別荘を売りたという相談

Oさんが訪ねてきた。春野町にある別荘を売りたという相談だ。築13年。3LDKの2階建て。森のなかにある別荘地。ここは7世帯の集落で、定住者は1〜2名。森といってもほとんど杉と檜ばかりで、成長が著しく、見晴らしはよくない。日当たりもよくない。杉と檜を皆…

「みんなのはままつ創造プロジェクト」の一次審査が通った

「みんなのはままつ創造プロジェクト」の一次審査が通った。「神社・寺社カフェ──浜松の歴史・文化資源を訪ねる」と「ナリワイの力──山里の仕事百貨」の2本。「神社・寺社カフェ」は、30〜50の神社とお寺を自由に訪れて、住職や神主と交流するという企画。寺…

各NPO法人のネットワーク作り

突然、「お会いしたい、春野までいきます」という電話。NPO法人「市民農業の会」の代表の方々からだ▲7月に「農に生きる」というマーケットとフォーラムを開催するので、そこで楽舎になにか発表してもらいたいような趣旨▲けれども、いまの楽舎は農業とはほど…

代かきの難しさ

耕作放棄地を田んぼにすることの難しさ、その2▲それは〈代かき〉。土地を砕いて水と混ぜてトロトロの土にして苗が生育しやすいような土壌にすること。水漏れを防ぐ意味もある。たいせつなことは、土を水平にすること。水というのは、高いところから低いとこ…

水が漏れてしまう田んぼ

耕作放棄地を田んぼにすることの難しさ▲長い間放置されていた田んぼは、モグラが穴をほったりススキが根を張ったりして、底に穴が空いていることが多い。そこに川の水を引くと、ざるのように水が漏れる。その田んぼに苗を植えると、水が引いてしまって土が現…

いよいよ田植えだ

楽舎農林部のビッグイベント。田植えに向けての日々。代かきは、二度のトラクターの沈没もあったが、なんとかクリアーできた▲さて、田植機の整備だ。放置していたので、まったく動かない。農協で修理してもらう。そして、夕方、田植えに向けて、苗を40枚買っ…

楽舎の学校〈らくあん〉

6月からスタートする楽舎の学校〈らくあん〉は、地域の寄りあい場としてコンサート、講座、会食、移住説明会など行う。平屋の古民家、そして元お好み焼き屋の店舗が併設されている。手直しすればカレーショップやお好み焼き屋ができそう。宿泊もできる。ホタ…

トラクターの沈没

代かきをしていての失敗。トラクターの沈没だ▲前の日に川の水を引いておかなかったので、まんべんなく水が貯まるのに時間がかかる。それで、水が溜まったところから、重点的にトラクターで耕す。ところが、そこに集中的に水が流れるので、ぬかるみが発生▲深…

こころ和む田んぼの風景

小高い土地を挟んで、左右の田んぼをお借りしている。左の田んぼは、なんとか水をたたえていてオッケー。だが、右の田んぼは、水が抜けてしまって干上がっている。こちらの田んぼの代かきが本日の作業。代かきの作業をしている間、ランを桜の木の下につない…

代かき

きょうは楽舎の農林部で、田んぼの代かき。2反ほどもある耕作放棄地を田んぼに復活させて、無農薬でお米をつくろうとしているところ。なかなかうまくいかない。田んぼは2枚あって、ひとつの田んぼは、川の水を流しても水が溜まらない。干上がっている▲長い…

O夫妻が春野への移住相談に

22日は、O夫妻が春野への移住相談に来られた。いま住んでいるところが、お茶の産地で消毒とファンの音が耐えがたいということで、静かな森を探しているとのこと。楽写の学校〈らくあん〉で、いろいろとお話を聞いた。スタッフの若林君に杉と勝坂エリアの空き…

引佐町の久留女木の空き家

先週は、友人のTさんが来訪。あちこちにたくさん山を持っておられる。森が好きだ、たいせつにしたいということで、天竜の山の各地を買っている方だ。その方が、引佐町の久留女木に大きな家を持っている。広大な風格のある家だ。見晴らしもいい。インターも近…

勝坂の空き家に

月に3〜4件の移住相談がある。こちらの時間が許せば、春野の空き家を案内している▲19日はOさんを案内。木工をやるというので、人里離れた空き家を希望。神楽の里の勝坂の空き家を案内した。廃屋になりかかっているが、自力で修繕できそうな家を気に入ってく…

代掻きの最中なんだけど

田植えの前には、田に水を入れて土を砕いてかきならす。すると、土がとろとろになって、苗が植えやすくなる。それを「代掻き」(しろかき)というんだけど、この数日は、それをやっている。明日も朝から。長靴でやっていたら、土がぬかるんで、靴が抜けない…

出会う人みんな、やがてかならず老いて、死んでいく

出会う人みんな、やがてかならず老いて、死んでいく▲この集落も、あと10年したら、かなり人たちがもういない。20年したら、ずいぶんといなくなる。30年したら、もうほとんどの人がいない▲自分も。こうして出会う人も。みんな、いなくなってしまう。そう思う…

62歳となりました

みなさんから、誕生日のお祝いの言葉をいただきました。ありがとうございます。5月22日で62歳となりました。あと20年は、ちゃんと生きていくだろうと思います。日々、やること、やらなくちゃいないことがいっぱい。日々、修行。刻々と心の学びです。いまは、…

山里は空き家ばかり。その活用。

山里は空き家ばかり。昨日、訪れた勝坂の集落などは、連続4棟が空き家だ。そのまま放置されているので、廃屋になりかけている▲町が国の補助金でつくったロッジや茶店など、閉店のままのところが6棟もある。使われなくなれば、そのまま廃屋の道をたどる。自…

耕作放棄地の再生の道

山里はいたるところ耕作放棄地ばかりだ。学生たちの力を借りて、耕作放棄地を再生させる仕事もある。ススキを引っこ抜き、雑草を刈り取り、土を耕す。それは可能だ。しかし、学生たちをたんなる労働力としての活用だけになったら、もったいない。ただ、学生…

放置されていく茶畑が

茶摘みの季節だが、そのまま伸び放題になっている茶畑が多い。こちらは、ご近所の茶畑。広さは3反(1000平米)くらいはあるだろうか▲所有者はひとり暮らしで、90歳になる。昨年から、もう茶摘みはできなくなっている。体力的にたいへんだし、これだけのお茶…

学生たちを連れて春野を案内

きのうは、学生たちを連れて春野を案内した。浜松学院大の地域共創学科、津村先生と学生たちが来訪。楽舎が受け皿となって、地域おこしのプロジェクトをすすめていくことになる。6月からスタートする「楽舎の学校〈らくあん〉」を案内。ここで10人は寝泊ま…

田舎もいいけど、都会もいいよね。

「医食同源」と看板にある。ここは、「素食の中一(なかいち)」。国立(くにたち)市にある精進料理の店だ。国立は20年間も暮らしていたんだ。友だちがたくさん。かつての友だちと再会▲「そばにいる人を心から大切にすることができたら、池谷はもっと魅力的…

「浜松市に必要な市民協働について」がテーマの応募論文

浜松市市民協働推進委員会の公募委員の募集を知った。「浜松市に必要な市民協働について」がテーマ。1200字。で、応募論文を作っているところ。いまのところ、ざっとたたき台。ご感想、ご意見たまわればありがたいです。テーマが「市民協働」って、なんとも…

「森岡の家」について考えるトークイベント

高校の同級生に会った。浜北にある「森岡の家」がつぶされるという。この建物は、明治21年に建てられた。幹回り485センチの市内最大のイチョウや、マツの巨木もある▲浜松市は、耐震性や落ち葉などの問題で、これをつぶして駐車場にするらしい。樹木もすべて…

「その人」との出会い。その人との「縁」をたいせつに

「春野町に移住したい」という方の相談を、月に3〜4件は受けている。これまで、のべ100人は越えるかな▲ばくぜんと「ただ田舎暮らしに憧れている」というイメージ先行の方。「ハーブ園をつくりたい。森のなかで、清流が流れて花が咲いているところ」とか、「…

廃校の活用 手仕事を教える場として

宮大工の方のワザを伝える学校つくりの流れで、愛知県の新城市の廃校、浜松の北端の水窪町の木工所などを案内する▲で、朝、気がついた。「なぁんだ、地元にすてきな廃校があった、あった」。ここから北、川上という集落の春野北小学校だ▲3年前に廃校となる。…

そうだ「はるの自遊楽校」はどうかなあ

6月からスタートする「寄りあい場」。清流・気田川のほとり、ほたるの現れる公園のそば。お好み焼きの店舗付きの古民家。生き方講座、コンサート、上映会、移住説明会、空き家相談会など。ヨーガ、絵を描いたり、太鼓や笛や三線、そして歌の集い。満月の食事…

宮大工の夢を実現していただくお手伝い

78歳の宮大工の方。日本の伝統のワザを若い人に伝えたい。そのための学校を作りたい。「金はない。いや、金がないからこそできるのだ」そう言っていた。その方から電話をいただき、相談を受けていた。まだお会いしたことはない。「ぼくも金はありません。で…

まちづくり公社の実績報告会

まちづくり公社の助成事業で「昭和レトロの二俣めぐり」をこの3月に開催した。かつて繁栄したが、昭和のままで止まっているような二俣のまちの魅力発信のイベント。5つのお寺、2つの蔵、旅館、資料館や記念館が参加してくれた。また、昭和歌謡・アイルランド…

やっと片付け開始だ

この一ヶ月かけて、片付けをする。家の中も納屋も畑まわりも▲東京からこちらに引っ越してきて、まる5年。納屋にしまいっぱなしのダンボールがまだ50箱もあるよ▲「とりあえず置いとこう」「あれも、これも」ということで、ところせまし。しかも、散乱してい…

「ラブ・ファーマーズ・カンファレンス」の企画会議

きょうは、わがやて9月に企画している「ラブ・ファーマーズ・カンファレンス」の企画会議。オーストラリアでパーマカルチャーを学んできた天野くんと画家の内海さんと京子さんがきてくれた。有機農業を実践し目指す人たちの集い。いのちめぐる食と農の集い。…