過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

あと10日もすると、生まれて3か月

無事に生まれてくれただけで、もうそれだけでありがたくて、ありがたくて。神さまに感謝。なにしろ高齢出産だったからね。やがて、目があいた。目と目があうようになった。じっと見つめてくれる。それだけで、じいんとうれしかった。やがて、目と目があって…

マコモダケの収穫

これは、マコモダケという。マコモ(真菰)の根元にできる肥大した茎だ。マコモはイネ科で、河川や湖沼の水辺に群生する。水質浄化に役に立つといわれる。百古里(すがり)で古代米を不耕起栽培している池谷さんから、この春に株分けしてもらった。田んぼの…

泣く子を抱いてあるく瞑想

赤ちゃんは、泣くのが仕事。泣く子には勝てない。なにをしても泣きやまない時には、抱っこしてゆらゆら、そして歩き出すと、おとなしくなる。庭を散歩してみたり、近くを散歩してみたり。家の中では、抱きながら歩く瞑想になる。歩くたびに揺れるずしっと重…

あかりを抱いて近くを散歩する

秋空が気持ちいいので、あかりを抱いて近くを散歩する。近所のおばあちゃんたちに出会うと、みんなニコニコ。喜んでもらえる。「お父ちゃん、朝の光はきもちがいいねぇ」と言っているかな。

チェーンソーはド素人

チェーンソーはド素人。おお怖い!と思いつつ、へっぴり腰で伐る。炭焼き窯づくりのためには、窯の中に充填する間伐材(70センチで200本)が必要。そこで、こないだ切り倒したスギを玉切りしているところ。伐るまでが一苦労。まずはエンジンが掛からない。燃…

神社・寺社カフェの企画のなかで

小堀遠州の作った見事な庭園のあるお寺。いまは住職がいない。在家の方が留守番をしながら庭の整備などをしている▲今年いっぱいでその方がリタイアする。とてもいい人なので残念、替わりがいなくて困っている。さがしてほしいと本寺から頼まれていた。お寺の…

さびれてしまった熊切の商店街

空き家探しの一環で、さびれてしまった熊切の商店街も探索してみた▲閉めたままの旅館が2軒。こういう家で暮らすのも、おもしろいかな。ちかくに郵便局、駐在所▲お年寄りと立ち話。「このあたりの店は、もう2軒しかない。みんな閉めたよ。若い人はいない。も…

空き家案内と空き家さがし

Fさんが、山仕事の手伝いに来てくれている。木を切り倒したり赤土を運んだり。山里に移住したいというので、あちこち空き家を案内した。そのついでに、空き家さがしもする▲ぼくのやり方は、農作業をしている人などつかまえて、気楽に声をかけること。「かれ…

間伐材をもらう

人工林として植えられたスギやヒノキは、間伐しないと密集して大きく成長しない。間伐とは、いわば木の「間引き」だ。間伐することで、枝葉を広げる空間ができる。光が当たるようになる。下草も生えてくる。間伐された木はどうなるかというと、そのままま伐…

材木集めの一日

きょうも山仕事。材木集めの一日。ちかくの山に間伐材を拾いにいく。山林の所有者から「ほしいだけ持って行っていいよ」と。と軽トラいっぱい積み上げた。もっと積みたいところだけど、重量がかかりすぎて坂道を下るのが危ない。また明日だ。つぎに、製材所…

杉の大木を伐った

ぎりぎりぎり、ゆらっと傾く。倒れるや、ズズーンと地響きが起きた。ぜんぶで杉の大木を3本伐った▲どちらの方向に倒すのかが、難しい。受け口を切り、チルホールをセットしてめざす方向に引張る。炭焼き窯を設置するため、わがやの杉の大木を伐採した▲万が…

きょうは千客万来の日

こんな山里に、日々、いろいろな方が訪ねてきてくれる。いながらにして、多様な世界とのやりとりが起きて、飽きることがない▲朝には、芸術的な瓢箪のランプシェードをつくっている池田さん夫妻。1町6反もの畑をもつお茶農家で、ほとんどが完全無農薬▲いま…

ちかくの空き家探訪

ブルーベリー園の近くに、空き家が2軒。見に行ってみた。ひとつの家(2枚目の写真)は草ぼうぼう。窓はアルミサッシで、なんとか住めそう。屋根は補修が必要かな▲もう一つの家(3枚目、4枚目の写真)は、すばらしい。そのまま住める。ぼくが越してきて住み…

山の中腹から赤土を運んで炭焼窯に

真夏の頃、除草剤を使わない田んぼには、すごい勢いで雑草が生えていた。炎天下では仕事ができないので、毎朝、5時から1時間半、4名で草取りを続けていた。休まずに2ヶ月連続だった。いまはもう収穫を待つばかりなので、週一の作業だけ▲収穫時期は、もち…

この煩わしいこと、邪魔なことこそ、じつは自分の人生そのもの

やらなくちゃいけないことが、あれもこれも山ほどある▲片付かない。おわらない。こんなときにかぎって、なんて手間のかかるんだ。これがなかったらラクでいいのになあ。なんとかならんかなあ、そんなものが多い。まあしかし、この煩わしいこと、邪魔なことこ…

あれもこれもしておかなくちゃという循環のなかにいる

赤ちゃんに出会った。生後、三週間だ。自分に子どもができると、とっても共感する。お母さんのたいへんさもよくわかってくる▲きのうはTさんを訪ねた。娘さんに二人目の子どもが生まれて、里帰りされていた。上の子は二歳。男の子なので元気だ。Tさんは顔を…

地域づくり人材養成講座をうけもたせてもらう

「高まれ!市民力〜地域づくり人材養成講座」という講座をうけもたせていただいた。朝の9時から3時間。浜松市の生涯学習課の主催▲ぼくのようものでほんとにいいのかなあと思いつつ、依頼されたことは基本、断らないので▲テーマは、「まちなかと山里をつな…

「神社・寺社カフェ」のためにお寺を訪問

白隠禅師と山岡鉄舟の墨跡があるので、それをみていただきましょう。抹茶をおだししましょう。延命十句観音経を読経して、写経もいいですね▲うちは、白隠禅師の「軟酥(なんそ)の法」という瞑想法を教えましょうか。胡麻豆腐をお出しして、座談会もいいです…

「わからない」が、列車のレールになる

文章を書くのは楽しい。なにかひとつの建築物をつくるようなもの。こんなテーマで、デザインはこうで、土台はこんなふう、仕上げは……と。ひとつの遊びのようなもの▲コメントをもらうと、いろいろと気づくことが多い。やりとりがすすんで、また楽しい。そして…

どういう子育てをするのか、自らの生き方が問われてくる

むかしは子どもがたくさんいた。ぼくの親たちの世代は、五人きょうだい、七人きょうだいなどめずらしくない。「産めよ殖やせよ」という国策が背景にあったことがひとつ▲子どもにお金はそんなにかからなかった、ということもある。中卒で働くのも普通だったり…

〈楽しい〉か〈ためになる〉か

村おこしに頑張っても、けっして人は寄ってこない。いま必要だからとか、正しいとか、たいせつとかいったって、人は関心を寄せない、集まらない。人が集まるのは、〈楽しい〉か〈ためになる〉か、だと思う。〈楽しく〉て〈ためになる〉ことであれば、人は集…

いい大学=いいカイシャ勤め=安定した人生という

娘はまだ生後2か月だけど、この子の将来を考えると、やはり「教育」のことを考えてしまう▲子育てでたいへんなのは、教育費だろう。中学まではいいとして、さて高校からだ。高校から大学までかかる経費は、一千万円を超える(日本政策金融公庫「調査教育費負…

ブルーベリーの果樹園引き継ぐことに

「ブルーベリーの果樹園をおまかせしたい」。ということで、きょう斉藤さんから、正式に引き継がせてもらうことになった▲10年育ったブルーベリーが100本、そして銀杏がある。夏にはブルーベリーが食べ放題だ。出荷しても10万円くらいは収入があるよ、という…

お地蔵さんみたいにみえる

やっぱりお地蔵さんみたいにみえる。地蔵って、クシティ(大地)・ガルバ(胎内)の訳。大地のエネルギーを源として、あらゆるものを生み出すのが地蔵だ。人は大地につながらなくちゃ、と思う。

ここを図書館にするつもりで片付け中

あかりを抱いて、ほら娘だよと見せたときの表情だけど、すこしさみしそうかなぁ。ランは近ごろは、この納屋で暮らしてる。いままで家の中だったからね。納屋には、5年前に引っ越してきた時の荷物、まだ開封してないのが、たくさんある。本ばかり。近々、こ…

お父ちゃんお疲れさん

朝から納屋の片付けを3時間。ものが多くてたいへん。ああ疲れた、というところ。汚い作業衣で抱かないで、と妻には叱られている。あかりは「お父ちゃんお疲れさん」とねぎらってくれているみたい。

ひとつの課題は、分配の問題

農作業はひとりでやるのが気楽。だけれども、ひとりではなかなか難しい▲仲間がいると、励ましあって、支えあって、足りないところを補いあえる。今年からはじめた田んぼと畑も、そんな仲間に恵まれてやってこられた▲これからは、さらに田んぼと畑を増やして…

果樹園をちゃんと引き継いでくれる人がいれば、無償で譲りたい

植えたブルーベリーが100本。それから銀杏が数十本。ウドもたくさん育つ。近くには山桜とコナラの広葉樹が。お茶畑が広がる。夕日が沈むと、さぞや美しいだろう▲「果樹園を維持できそうにない。ちゃんと引き継いでくれる人がいれば、無償で譲りたい」。春野…

なにか、お地蔵さんを抱いているような

寒くなってきた。赤ちゃんを抱いていると、その暖かさ、重たさ、やわらかさにうれしくなる。なにか、お地蔵さんを抱いているような気がする。しっかりとぼくの顔をみつめるようにもなってきた。生後65日だ。

なりわいとしての有機農業の道は

山里には、ありあまる山林と耕作放棄地がある。その活用によっては、「なりわいの道」もひらけるかもしれない▲農業といっても、従来の慣行農法(農薬と化学肥料)では、大規模農業に太刀打ちできそうにない。小回りの効く、手間のかかる有機農業(無農薬、有…