過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

死んだあともお金がかかる

死んだあとのお金の話。▲末期医療を受けることになると、死ぬまでお金がかかる。そうして、死んだあともまた、お金がかかることになる。▲葬儀代、お墓に永代供養……。都会じゃお墓に100万も200万も。さらに、永代供養ってのがまた高い。何十万円もする。しか…

断食死・即身仏コースも

ひとり暮らしなので、ぼくが死ぬときは「孤独死」だと思う。まあ人は、みんな孤独死というか孤立死だけどね。▲でも、死に至るまでの過程は大切にしたいな。胃に穴をあけての栄養補給やら、人工呼吸器で永らえて、病院で死を迎えたくない。▲突然死がいいのか…

ワンコを連れて散歩 子どもたちとの出会い

過疎化が進むここの山里は、年寄りばかり。仕事がないので若い人は都会に出ていく。でも、子どもたちがいないわけじゃない。少ないけど、いる。▲そんな子どもたちと、話をする機会はフツーは難しい。まっ昼間、仕事しないでふらっと歩いている長髪のおじさん…

スギの売買価格

原木の買い付けをしている方を訪ねた。きょう島田市の材木市場で丸太を仕入れるというので、売買価格の相場を見せてもらった。▲丸太は「一本いくら」というよりも、太さによるので、「体積あたりいくら」……という価格になっている。ざっと太い丸太一本の取引…

あ!アカショウビンだ

アカショウビンという鳥がいる。ぼくは田中一村という画家の描くその鳥が好きで、いつか見たいものだと思っていた。▲真っ赤な色合いからして、きっと南洋のほうにしかいないと思っていた。 夕方、そのアカショウビンの鳴き声を聞いた。「キョロロロローーー…

インドは乞食がいっぱいだけど

インドで疲れることの一つは、乞食がうわーっと群れとなって寄ってくることかな。かれらは手がない、足がない、指がない、ライ患者、乳飲み子の母、もうさまざま。▲「どうかお願いします、お恵みください」という殊勝なものじゃなくて、「おらおら、はよ金よ…

困難を切り抜けるワクワク感のインド

友人から初めてのインド旅で苦労しているメールが届いた。ぼくの初インドはもたいへんだったな。▲初めてのインドは36歳のとき。20年以上も前のこと。会社員だったので、年末年始の休暇を利用しての10日余の旅。行き先もゲストハウスも定めない、行きあたりば…

友人がインドに旅をするというが

友人がインドに旅をするというので、相談に来た。デリー〜ラダック〜バラナシというコースで、インドは初めてだという。▲いまの季節、酷暑だ。デリーなどは40℃を超えることもあろう。そのうえ雨期で水浸し。くるぶしまで水が使ってものすごく不衛生だよ。▲さ…

ある病院での取材

医学雑誌の取材である病院を訪問したときのこと。▲神経内科の先生に、若き研修医のために神経内科についての仕事の醍醐味を語ってもらうという趣旨だった。その病院は大阪の梅田駅の近くにある歴史のある大病院。受付に名前を記載して名札をもらい、先生の研…

日はかたむいて下り坂

人は老いるとますます不自由になっていくという「あたのまえのこと」が、この歳になってじわじわとわかってくる。▲いま59歳になったけど、目がしょぼしょぼしてくる。歯もよくない。病気で寝たことなどほとんどなかったのに、帯状疱疹やら日光アレルギーやら…

日光アレルギーは一時的なことだったかも

日光アレルギー(日光過敏症)を発症して2か月近く。かゆみと火照りと痛みは消えた。これまで紫外線の照射やら血液採取検査してもらったが、昨日は浜松医大で検査結果がでた。▲医者の言うには、「日光アレルギーの症状は初期は出ていたが、今は出ていない。…

耐乏生活に入っても、やっていけるか

フリーでやっていた友人たちが、仕事がなくなってきたという。デザイナーの友人は病院の配膳のバイト、ライターの友人は学校の掃除の仕事をはじめた。これから先、どうにも見通しは暗いみたい。▲なにしろ日本経済は主力産業が軒並みの大赤字。人員整理がすご…

甘いものを断つのは難しい

お酒は大好きだったけど、依存すると生活がふしだらになる。自由業なので、のどかな山里にいたら、日中ごろごろとしてしまう。▲ので、思い切って絶ってから、はや5年。以来、まったく一滴も呑まない。絶ってしまえば、いたってラクで自由。▲だが、酒を断つと…

大豆コーヒーはおすすめ

こないだのオープンハウスは、三日間で100人余の方が来訪された。お茶を出すのも手間なので、大豆コーヒーを出したところ、わりと好評だった。▲作り方はかんたん。大豆をフライパンなどで焙煎して、ミルで細かく砕く。急須に入れて熱湯を注げばできあがる。…

自分の親が、そして他ならぬ自分が、いつなんとき認知症に

認知症の方と昨日、今日とお会いした。▲ひとりは、いつも回覧板を持ってきてくれる方。ひとり暮らしの70代の女性。物忘れが激しくなった。話をしているうちに文脈がばらばらになる。歩くときに転びそうになる。怒りの感情をあらわにする方ではなかったのに、…

いつか農機具博物館みたいなものに

どこの山里もそうだろうが、ここの地区もお年寄りばかりになっている。今夜は、近くのお年寄りが亡くなってお通夜に行く。この山里に越して二年だが、この間に、地区の葬儀に出たのは10件は超える。▲お年寄りが亡くなったり、後継者がいなくて、農業や製茶業…