過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2009-07-26から1日間の記事一覧

バラナシ──生と死が渾然一体の(1)

バラナシ(ベナレス)は、古来からヒンドゥー教の聖地である。その歴史は古く3000年以上もある。菩提樹の下で悟りを開いたブッダも、まずこの地を訪れている。町の中心はガンガー(ガンジス河)だ。この河で沐浴すると罪が清められるとして、年間、何百万人…

パラナシ──遺族はじっと動かない(2)

ここバラナシでは死が隠蔽されず、顕わになっている。あっけらかんとしたものだ。火葬場では、つねに白い煙がもくもくと立ち昇っている。遺体を焼く臭いがあたりに立ち込める。また次々と遺体が運び込まれる。遠くから「ラーム・ナーム・サッチャ・ヘイ」(…