過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2009-07-17から1日間の記事一覧

「死を待つ人の家」を訪ねて(1)

インドのカルカッタを旅していたとき、カーリー寺院を訪ねた。早朝、人力車に乗って出かけると、境内はものすごい人の群れでごったがえり、熱っぽいエネルギーで充満している。カーリー神は、黒い肌に赤い舌を出し頭蓋骨の首飾り。血糊のついた剣や槍、髑髏…

「死を待つ人の家」を訪ねて(2)

カーリーテンプルの一角に、「死を待つ人の家」がある。まさに死にゆかんとする人の最期を看取るための施設であった。カルカッタ(現コルカタ)は、インドの東の玄関で、人口は一千四百万を越す大都市だ。ところが、ホームレスは二百万人とも三百万人ともい…

「死を待つ人の家」を訪ねて(3)

施設の中には、十字架に架かったイエスの像がある。『私は渇いている』というイエスの言葉がある。その死の苦しみの中で「渇く。喉が渇いた」とイエスはつぶやくのだ。マザーは、道ばたでぼろぼろになって死にゆかんとする者に、イエスの姿を見た。まさに、…