過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

プラスとマイナス

あかりの幼稚園は午前中まで。そこから、託児所に連れていく。16時までみてもらっている。そこは養護施設のスペースを借りてた保育の委託事業を行っている。そこに行くと、ちょうど中1の少年がいた。机に向かって勉強している。
声をかけた。はきはきして明るい。よく農作業もしている。数学の勉強していた。 中1の数学ってどんなレベルなのか、教科書を借りて読んでみた。
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ぼくは元々、数学は苦手であった。計算できても文章問題となると、「できない」と決めつけてしまったところがある。 しかし、晩年になってきて数学の文章問題は面白いと思うようになった。頭の体操になるわけだ。
そういえば、東大に入った友人などは、「数学はパズル」と言っていた。文系の勉強をした時の気分転換に数学をやったという。 こちらは、はやばやと数学は諦めて私立文系に絞ってしまったので、しばらく数学は苦手であった。
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その中1の教科書を見ると、いきなり「正」と「負」の概念が出てくる。彼は、プラスとマイナスの意味が分からない。機械的に計算はできても、基本的な概念の理解は、これはとても難しい。
マイナスとマイナスを足すと、マイナスとなる。プラスとマイナスを足すと、プラスからマイナスが引かれる。答えがマイナスになることもある。掛け算・割り算が入ると、さらにわかりにくい。
かれには、こう教えた。
これは「基準」ということがポイントだね。どこに基準を置くか、なにを基準に置くかによって、プラスにもなり、マイナスにもなる。
ゼロというものを基準にするので、ゼロより大きい実数がプラス、ゼロよりも小さい実数がマイナスだ。
富士山の頂上を基準(ゼロ)にすれば、ここの土地はマイナス何千メートルとなる。エベレストを基準(ゼロ)にすれば富士山はマイナス三千メートルくらいになる。どこに基準を置くかによって、プラスにもなればマイナスにもなる。そんなことを話したのだった。
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ところで、きょうはあかりの尿検査というので、思い出した。そういえば、尿検査で要検査となり、腎臓病で倒れた友人がいた。彼は中1で亡くなった。そのお兄さんもまた、翌年、川で溺れて亡くなった。残されたのは妹だけであった。とても気の毒でかわいそうなことである。だが、その家としては妹が残されたことは、幸いとも考えられる。
一流大学を出た同期がみんな出世して高額所得、悠々自適の人生である。そういうところから見ると、いま人生はマイナスである。 しかし、こうして山里に移住し、なんとか生けている。家族は健康であり、子供もとても元気だ。貧乏暇なしも、プラスととらえることができる。
どんなところに人生の基準を置くか。基準の置き方によってプラスにもなればマイナスにもなる。そんなことを、中1の数学の教科書をパラパラと見て思ったのであった。
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ともあれ、毎日、こうして生きている。生かされている人生、なにが起きても、どうであってもすべてプラスともいえる。
たとい死んだとしても、マイナスではない。それは、ゼロともいえる。nothingness(なにもない)、emptyness(空虚、空っぽ)でもある。そしてゼロとは、無限の可能性を含んだもの、ともいえるか。

本業の基盤づくり。まずは、一般社団法人設立

今回は、いつものような遊びの企画ではなくて、本業の基盤づくり。まずは、一般社団法人設立。名前も決めた。印鑑も作った。定款も完成。公証人役場でチェックしてもらった。実質的支配者の申告書とかいうのも送った。

あとは、公証人役場に出向いて、法務局で申請して、4月末に登記が完了。そこまでは、他人との交渉はないので、なんということもなくできる。

問題はそこから。他人との交渉が入るので、簡単にはいかない。建物の売買。その前の表示登記と保存登記。そして、名義変更。地主との交渉もある。役所との申請書類もたくさん。あれやこれやと人の手配。たぶん予期しないことも、置きてくる。5月末に準備完了して7月からスタート。

インドネシア家族による、山里の過疎地でのハラル食品加工の進捗

インドネシア家族による、山里の過疎地でのハラル食品加工の進捗。
過疎地の集落の活性化、まったく使用されておらず、ただ老朽化していく遊休施設の活用。
若い家族たちの移住、山里とまちなかの交流、イスラム教徒という異文化文化理解、国際化の流れ、インドネシア・インバウンドの流れ、様々な可能性を含んだ事業である。
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しかし、ここで大きな問題。活用するのは補助金で作られた施設だから、その縛り期間にあっては、規定によれば「貸してはならない」という文言がある。だから、「ダメだ」というのが市の解釈であった。
集落も、「規定に反して貸せば補助金の返還を迫られる」ということで、すでに契約は結んだのであったが、「貸すのはやめよう」というのが一昨日の集落の意見。
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補助金の流れは国→県→市→集落。そして、変更する場合には、その逆に申請していく。そのために、いろいろ打ち合わせを行う。そうすると、多大時間なエネルギーと書類が必要になる。
インドネシアの家族も、ずっと待たされ、時間はいたずらに過ぎてゆく。メドが立たない。ならば、これは早めに撤退して、次を探さねばというところに来ている。わたしもそれを勧めた。早いほうがいい。
ぼくもインドネシアの家族も、時間がない。市長とやり取りしても、これも埒が明くかどうか……。ので、いきなり国とやりとりし、国から市へとおろしていくことを考えた。
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「ダメモト」である。最後の粘り腰で、動いてみる。市は埒が明かないのであれば、おおもとの国にアタックすることにした。 農水省大臣官房予算課補助金班、そして 農村都市振興局都市農村交流課と直接やりとりした。なんのツテもないが、いきなり電話していった。
「目的に沿うのであれば、貸しても構わない。貸すことによって、補助事業の目的が達成されるのであれば、国としては補助金を出す意味があった」(大臣官房の談話趣旨)と。
大枠では、池谷の言うことに賛同してくれた。そもそも規定の本源は彼らがつくるのだから、かれらとやりとりするのがはやい、ものわかりはいい。
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その国の解釈をもとにして、市に対して、再度、見直しを提案する文書を出した。「国の補助事業であり国の見解に従うところです」と、市は基本姿勢は示す。それは、当然なこと。
市がオッケーであれば、もとより集落は「市に従う」と言っている。インドネシアの彼らに対しての、親愛度は大きく、とてもうまくやていけている。もとより、ともに反映する道は歩めると思う。
市からの回答は19日にくることになっている。それが駄目であればインドネシア家族は撤退する。
市は全国、全世界に発信できる貴重にチャンスを逃したことになるかな。「逃がした魚は大きい」かもしれない。
ま、こまで詰めたのだから、あとは「縁」があるかないか。「つくべき縁あればともない 、はなるべき縁あればはなる」(歎異抄)と。

磐田市の歴史のふるさ 国分寺を訪ねて

役役所との打ち合わせのために、磐田市にでかけた。近ごろは旅をする余裕もない。こうした時に、ぶらりと散策してみるくらいだ。
役所の隣が、遠江国分寺跡だった。いやぁ、これが広々としていて気持ちがいい。なにしろ巨樹がたくさんある。となりの府八幡宮も、なかなかのものだった。高校生たちが周囲をジョギングしていた。
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国分寺が作られたのは、聖武天皇の発令による。ざっと1300年前のことだ。聖武天皇は、東大寺を中核として全国に、60数か所の国分寺を建てて、律令体制による政治を行おうとした。
その中核となるのが、東大寺の大仏だ。その大仏がいわば「ホストコンピュータ」で、全国の国分寺はその端末となる。
国分寺では、僧侶によって国家の祈願を行わせた。「金光明経」「法華経」がよまれた。お経は、いわば「効き目のある呪文」のような意味あいであったろう。
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当時の仏教は、中国からやってきた最先端の文化、学問、宗教、儀礼、教えの基盤ともいうべきもの。いまのような、先祖供養や死者のための儀礼ではない。
国家の平和を祈るのが坊さんの仕事であった。その役に立つのが仏教であり、神秘的で荘厳な存在であったろう。意味のわからないお経の響き、巨大な伽藍と仏像、異様できらびやかな僧侶のありよう、なんだか深遠で難解な哲学。
それ担う僧侶は、国家公務員であり、きびしい資格審査で選ばれる。民衆に布教したり、葬儀などに関わってはならないとされた(僧尼令)。
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磐田は、浜松よりも規模は小さいが、遥かに歴史が古い。律令時代に建てられた国分寺跡、東海道宿場町である見付宿たくさんの寺。旧見付小学校、赤松家の煉瓦の建物など、味わい深い。
歴史を感じさせるというのは、魅力である。さらには、天竜川がながれ、小高い山は広葉樹の森、ひろびろとした田園風景も広がる。山と海と川、ふるい歴史、交通の便利さなど、魅力発信できる町と感じた。
そんな磐田の山奥に、いまインドネシアの人たちによるハラール食品加工の流れを作ろうとしているのだが、なかなか困難な壁にあたっている。

 

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書類が燃えて灰になるのは、気持ちがいい

やることたくさんありすぎて、しかもほとんど定型的な仕事、ルーティンじゃない。新しい課題に挑戦ばかりしているみたいだ。まあ、そういうが好きなのだから仕方ない。

一日の出来事は、日記に記述していく。そのことで、自分自身に対して報告する。完了の意味合いもある。ぎっしり書いている。誰に会ったのか、話の内容は、どういうことを文書にして送ったのか。それらは、エディター(Editor)に入れているので、20年分(400万字:原稿用紙1万枚分)が、一発で検索できる。瞬速。分類しないで検索するわけだ。

課題は書類だ。分類して整理しようとすると、「さてこれは、どこにどうファイルしようか」とストレスがかかる。なので、あとまわしになる。そのうち、わけが解らなくなる。書類の山になる。いちおう、野口悠紀雄の「押出しファイリング方式」(内容ではなく、時間軸による分類)を実践している。

たえず書類は廃棄しないと、とんでもなく膨らむ。そのためには、まずはダンボール箱にばんばんと捨てている。捨てているが、完全に捨ててしまわない。いわば、とりあえずのゴミ箱。とりあえずだから、安心して捨てられる。最終的には、もういちどチェックが入る。

完全に捨てるときには、外の露天風呂の薪釜で燃やす。燃やす時に、もういちど見る。それがあるので、安心してばんばん捨てられる。書類が燃えて灰になるのは、気持ちがいいものだ。さて、これから夜の露天風呂だ。

(続き)インドネシア問題の進捗。

(続き)インドネシア問題の進捗。
なにごとも、事実が大切。そこで市役所に聞いた。
①補助事業の具体的な名前
②補助事業の内容
③その施設の「所有者」は誰か
④いつ交付決定通知があったのか
⑤交付の条件はなんなのか
⑥交付決定部局はどこか
それに対する回答をもらって、はじめて市が「規定では貸してはならない」と言っていた背景がわかった。
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結論から言う。役所は、単語を切り離して、恣意的、あるいは理解力が伴わなくて間違っているのでは、と思われた。

規定の文言はこうだ。
補助金の交付の目的に反して使用し、譲渡し、交換し、貸し付け、又は担保に供してはならない」
交付金の交付の目的に反して使用し、譲渡し、交換し、貸し付け、又は担保に供してはならない」
この文言の中の「貸し付けてはならない」の部分だけをとりあげて、インドネシアの人たちの食品加工には貸せない。規定違反になる。そうなれば、補助金の返還をもとめられるというのだ。
すなわち市は、「貸し付け」てはならない、の言葉だけを切り取って主張している。
しかし、よく読んでみよう。こは国語力の問題だと思うのだが。
「目的に反して」は、使用し、譲渡し、交換し、貸し付け、又は担保にかかる、副詞節である。
すると、「目的に反しないならば事業主体が変わっても、問題ない」という農水省大臣官房予算課補助金班の言葉が、文脈的につながる。かれらが発行している文書だから、かれらの言葉に重みがある。
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では、インドネシアの人たちの加工所の利用が、「交付の目的に反しているのかどうか」。みてみよう。
まず交付の目的。「都市住民との交流活動の拠点として農産物加工体験施設を設置し、地域で生産される農林産物等の加工や活用法を伝えるとともに、地域産物を使った加工品の開発と供給を行い、地域の活性化を図る。」
この目的に外れなければ、いいわけだ。具体的に見てみよう。
この交付の目的を、3つに分解する。
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①「都市住民との交流活動の拠点として農産物加工体験」……〈まちなか〉のひととともに、ハラールの食品、あるいはインドネシア料理の学び、体験により交流する。ということで、目的に反していない。
②「地域で生産される農林産物等の加工や活用法を伝える」……地域で取れる唐辛子、キャッサバ、ブルーベリー、シイタケ、山芋などを活用してハラール食品とする。その加工調理法を地域の人たち、まちなかの人達に伝える。ということで、目的に反していない。
③「地域産物を使った加工品の開発と供給を行い、地域の活性化を図る」……地域産物(唐辛子、キャッサバ、シイタケ、ブルーベリー、あるいはニワトリやヤギなど)の開発と調理を行い、ハラール食品として、〈まちなかの人たち、および全国のムスリムに販売する。「集落ブランド」のハラール表示の開発も行う。「集落ブランド」が、全世界に発信される。
そして、近くにある施設を利用して、インドネシア料理の集い、学びの会。さらには、地域の人達の暮らしの発信、コンサート、寄り合いの場として活用する。インドネシアのインバウンドの拠点として、山里暮らしを体験してもらう。その際、地域と交流してもらう。
そのことで、山奥の集落の魅力発信となり、そこを訪ねるきっかけとなり、地域の活性が可能になる。ということで、目的に反していない。
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目的に反しないばかりか、積極的に、地域貢献、国際交流、過疎化対策(若手8人のインドネシア人が移住する可能性もある)さらには、インバウンドとしてインドネシア・ツアーの中継拠点、山里体験の場になりうる。インドネシア技能実習生の学びの場ともなりうる。人口28人の山里は、活気が出るではないか。
以上について、農水省の大臣官房を通して、関連部署にアピールしていく。市役所に問い合わせる。ま、今回の役割は、とりあえずそこまで。

今度はいきなり国にアタック。法令の源は、国にあるのだから、国そのものにあたろう。

インドネシア家族によるハラール食品加工についての進捗。
昨日は、市役所の農林水産課の職員と集落代表の方と打ち合わせ。数時間、話したが、解決法が見つからない。
役所は言う。加工所は補助金で作られた施設であり、「貸してはならない」という規定がある以上、貸すのは難しい。その規定に違反したら「補助金の返還」が集落にかかってくる。その金額は、数百万円に及ぶという。えらいことだ。
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もちろん、いろいろやり方はある。インドネシアの人達が、集落のメンバーとなって一緒にやる。あるいは、近くのレストランを借りて行う。いろいろ考えても見たが、なかなか難しい。
規定は規定として枉げるつもりはない。しかし、「運用次第」でなんとかなるのではないか。
「市長案件」にして、処理できるのでは、と考える。ところが、役人レベルでは、ほとんどこれが動かない。いや動かせるかもしれないが、一年近くかかる話しになりそう。インドネシアの人たちは、そんなに足踏みする時間がない。ぼくには、もうエネルギーはない。
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これはもう、無理筋だ。そこを通そうとすると問題が大きくなる。この山里でのハラール食品加工は、撤退がいいと判断した。
「縁がない」と諦めよう。時間がもうない。もっといい施設がきっと見つかる。これも学びになる。そのようにインドネシアの人たちには、本日、伝えた。
市は、過疎地の活性化、外国人の受け入れ、地元産品の六次産業化、イスラム圏に対してのアピール、インドネシア人のインバウンド、異文化理解、市の国際都市へ向けてのチャンスを失う。
遊休施設は、ほとんどつかわれず、老朽化していくのみ。やがて解体となるだろう。もったいないことだ。「逃がした魚は大きい」と思った。
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が、最後のあがきで、ダメモトだ。もうひと踏ん張り、粘り腰でトライしてみようか。
今度はいきなり国にアタック。市から県そして国への流れは、時間とエネルギーがかかりすぎる。法令の源は、国にあるのだから、国そのものにあたろう。国から県そして市へ落としていけば早い。そういう素人の強さを活かそう。
ということで、農林水産大臣官房の経理補助金班と直接やりとりした。
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担当の官僚から法令の背景から、趣旨を聞いた。すると、「補助金交付の当初の目的にはずれていなければ、所有者が変わったとしても、国が補助金を出した効果が続いていくわけだから、問題ない」という回答を得た。
また市では、大臣の承認に「半年から一年かかる」と言っていたのだが、官房は「書類さえきちんと整えてあれば、そんなに時間はかからない」という。
その大臣官房の回答を得て、再び市にアタックしてみたのであった。(続く)

お母ちゃんは大忙し

幼稚園に行きだすと、お母ちゃんは大忙し。朝食の用意がある。あかりは、まとわりつく。はじめの1か月は、8時半までに送りに行く。そして、11時に迎えに行く。その後、保育所に預かるときには、お弁当の用意。
 
なにしろ、あかりが早起きできないので、時間に間に合わせるために、大忙し。その雰囲気は、こちらにも影響が来る。
 
「しゃきしゃき」「テキパキ」というのではなく、「キリキリ」「ギリギリ」という感じだ。
 
こちらは、そのストレスの風当たりで「ぐぬぬ」と我慢するわけだ。
 
ま、ともあれ、あかりは楽しそうに幼稚園に行くので、うれしい限りだ。

競売物件の流れ

競売物件ってあったよなあ。突然、ひらめいた。ネットで検索していたら、おっなんと、事務所の近くにある。徒歩5分。さっそく現地を見に行った。日当たり、見晴らし、風通し、良好。桜並木が美しい。敷地は400坪。6畳コンテナが7つ、貨車が3両、60坪くらいの屋根付きの倉庫が2つ。収納場所に使うつもりだった。
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翌日が入札の締切だった。裁判所に行かなくちゃならない。片道90分。着いたのは14時40分。大急ぎで着手金を入れないと入札できない。銀行まで小走り。ぎりぎり3時までに間に合う。その領収書を持って、ふたたび裁判所に。
 
歩きながら入札金額を考えた。ま、坪2千円か。運を天に任せて入札。7日後。落札されていた。結局、入札したのは、自分だけだったのだ。それがわかっていれば、最低落札価格でいけたのだが、まぁそれは結果論。
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一昨日、残金を支払いこんだ。さらには、固定資産税の通知票、土地の謄本、住民票、名義変更の登記のための収入印紙、郵便切手などで(総額7万円くらい)払込む。これで、やっと名義変更が完了。
 
毎日、せっせと現場に通っている。すごいゴミの山だからね。倦まずたゆまずゴミの片づけ。廃材を鳶口でかき集めては燃やしたり。まあ、動けばきれいになるので気持ちはいいが。
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さて、これからの仕事だ。名義変更が完了したことで、あらためて隣家に挨拶。隣地との境界線を確認して、杭を打つ。近所にも挨拶。
 
じつは隣地つながりで、倒産した会社の事務所がある。借地権が乗っかっている底地なので、なんとか安く買わせてもらおう。底地を買った上で、次には、事務所を譲渡してもらう。建物は相続登記していないとか、いろいろ厄介だが。
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うまくいけば、生活拠点はそこにすなる。買えなければ、敷地は、収納スペースとして使うだけ。
 
土地や建物を安く買いたい人には、競売物件も選択肢。だが、自己破産や倒産した会社や個人の物件なので、いろいろ問題はある。素人が手を出すと、手痛いことになこともあるので覚悟したほうがいいと言われているが。 

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一般社団法人 あかりってのは、どう?

「一般社団法人 あかりってのは、どう?」
「だめー、それはだめー」。

「じゃあ、どういうのがいいの?」
「あかり幼稚園! あかりは幼稚園が楽しい。お父ちゃんのサッカーは楽しくない」

という回答だった。

文脈がバラバラだ。あかりが言いたいのは、幼稚園(きょうで3日)が、楽しくて楽しくて仕方がないようだ。

唐突だけど、「一般社団法人 あかり」を作ることにした。

名前を決めるのがたいへん。その候補は、流転(るてん)、天地(あめつち)、弥勒(みろく)、美園(みその)、火宅(かたく)、霊和(みたま なごむ)、オタッシャ、トキヲかけるバアバ、優婆捨、小牡鹿(さをしか)、天津風(あまつかぜ)……いっぱいあったけど、結局、「あかり」とした。

定款も役員もきめた。印鑑も決定。なにしろ友人が迅速。「疾(はや)きこと風の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如し」。

7月から稼働。5月までに書類を全部完成して、7月までに行政の許認可にこぎつける。人員の配置が課題だけど。

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補助事業でつくられた施設は、第三者に転貸できないことが多く

補助事業でつくられた施設は、第三者に転貸できないことが多い。貸すほうが、行政の承認を得ていたら問題ではないのだが。
ところが、貸す当事者も知らず、うっかり貸してしまったとき、あとでトラブルになる。借りて稼働してしまったほうは、被害が生じる。
今回のインドネシア家族のハラル食品加工所の件だ。
そこで、他の施設もあたっているが、補助金の入った施設は、難しい。行政に問い合わせてみた。以下、参考までに、ある施設の概要だ(今回の施設ではない)。
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この施設は、国有林有償貸付契約書において、第三者への転貸等が禁止されている。
当該施設は、国及び県の補助事業により整備しており、国及び県への照会、承認を得る必要がある。相当の期間を要するものと思われる。以上のことから、現時点で貸付けの可否を回答することができない。
○敷地の大きさ 40885㎡(12,389坪)
○年間地代
・国への借地料の市負担金のうち、貸付地積による割合
○諸経費(消防設備や建築物の点検費用、光熱水費等は除く)
 おおよそ100万円
※修繕や維持、保存、改良その他の行為にかかる経費はすべて借主負担。
○原状復帰の定義
 原則、貸付時点の状態
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「第三者への転貸等が禁止」ということが当初からわかっていれば、借りることはなかった。当初は、タダでもいいよ、みたいなノリであった。「渡りに船」状態。貸すほうも施設の規定をよく知らず、借りるほうはもとより知る余地もない。
ということで、明日、市役所(浜松市ではない)の農林水産課と集落の代表者と打ち合わせ。「10年を経過した施設については弾力的に弾力的に運用できる」という農水大臣の通達もある。可能性はあると思う。その他、いろいろな方法があるだろう。しかし、執着はしないことも大切。今後のいましめとしたい。

今日は幼稚園、2日目だ。雨は降り止まぬ。

あかりは今日は幼稚園、2日目だ。雨は降り止まぬ
一ばん心配するのは、ちゃんとトイレに行けるかどうかだ。幼稚園でおしめじゃ困るんだもの。おもらしも困る。


あかりは、朝、ちゃんとおまるにおしっこしていた。
父ちゃんと母ちゃんは、うれしあかりは今日は幼稚園、2日目だ。雨は降り止まぬ。
一ばん心配するのは、ちゃんとトイレに行けるかどうかだ。幼稚園でおしめじゃ困るんだもの。おもらしも困る。


あかりは、朝、ちゃんとおまるにおしっこしていた。
父ちゃんと母ちゃんは、うれしい。ちゃんとおまるにできたら、おとうちゃんは、ばんざーいと高い高いをしてあげる。でも重たいのでお父ちゃんは、ヘトヘト。
かあちゃんは、ごほうびシールを貼ってあげる。あかりはよろこぶ。
まあ、そんなところから朝がスタートしたのだった。


ところで、人間は、ちゃんと排泄するまで3年くらいくらいかかりますね。生まれたてのときには、ネコなどは、お母さんが皆なめてしまう。すこし大きくなったら、砂場を教えれば、すぐにそこでおしっこするようになる。
ウマとかウシとか、生まれたら、しばらくしてもう走り出す。ミジンコなど、生まれた瞬間からからもう独立だ。人間は時間がかかる。

きょうは山奥からまちなかに行く デイサービスの継承と競売物件の手続きとお寺

朝から雨だと、どうにも気力がなえる。だいたい起きる時に体が重たい。これはいつものことだが。トシのなせるワザなんだけど。
きょうは山奥からまちなかに行く(クルマで往復100キロ、3時間余)ので、盛りだくさん。まずは幼稚園に送りに行く。


①友人と役所にいく。デイサービスの継承のためのに、新法人を立ち上げる。既存の施設・什器備品は「居抜き」で購入。利用者、雇用者もそのまま。人員の配置(機能訓練士や生活相談員の確保など)など、新法人設立と旧法人清算の注意点を具体的に聞く。
②裁判所と法務局に行く。競売物件の手続き。先月入札した土地の処理。入金して完了じゃなくて、登記手続きのためにもろもろ届け出。さらには、2月に家の解体した空き家の滅失登記の手続きなど。
③お寺(永福寺)で展示してもらってた布絵展の作品を、作家の竹山さんをともなって挨拶に行く。作品は別のギャラリー(マルカワの蔵)に届ける。天浜線シリーズの個展のためだ。
④時間があれば、当選した市会議員の控室をぐるっと訪問してみる。その他、お寺と教会に挨拶。


山奥で暮らすと、移動に時間がかかるので、あれもこれも盛り込む。どうしてもも、集中して仕事することになる。移動は、音声入力変換で、文章を作りながら運転する。
まあ、出たとこ勝負の漫然とした動きも大事なんだけどね。たまにはこういステージも。以上、モチベーションアップのために記録。

インドネシア家族が山奥の集落でハラール食品加工について、稼働する段になって、行政からストップになった件。その続編。

インドネシア家族が山奥の集落でハラール食品加工について、稼働する段になって、行政からストップになった件。その続編。
役所の姿勢は、助成事業で作られた施設だから、「転貸するのは規定違反だからダメ」という。そして、「規定違反をしたら、補助金を変換してもらう」とまで言う。
そこで、規定をいうなら、その淵源の規定があるはずだと、 農林水産省大臣の通達をさがした。
「補助事業等により取得し、又は効用の増加した財産の処分等の承認基準について」(平成30年3月30日)という官房経理課長から大臣官房総務課長、各局(庁)長、各地方農政局長などに出した通達を友人から教えてもらった。それを読み込んだ。
都道府県、市町村に周知をはかるように」という通達だ。役所の担当者に「この通達を知っていますか」と聞くと、「知らない、読んでいない」という。「まずは、大臣通達なんだから、それを読んだ上で話しをしましょう」と伝えた。
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通達によると、「次の要件を満たすものは、弾力的に運用できる」とある。
補助目的に従った利用により10年を経過したもの。→集落の施設は13年だ。
補助事業等の開始時には想定し得なかった農林水産物の生産又は需要等の急激な減退により、その利用が著しく減少し、かつ回復の見込みがない程度まで遊休化しているもの。→回復の見込みがない程度まで、まったく遊休化している。
地域活性化等近年における急速な少子高齢化の進展や産業構造の変化等の社会経済情勢の変化への対応。既存ストックを効率的に活用した地域活性化。→過疎化対策も地域活性、しかも国際化につながる。さらにはインバウンドも。
その他、いろいろあるが、ざっとこういう要件を満たせば、これらは「弾力的に見直すことができる」とある。
こうてみると、市がいうところの「規定でダメなものはダメ」というのは、突き崩せると考えた。
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で、まずは、なにごともおおもとの部署に聞くのがいい。そこで、農水省(大臣官房予算課補助金班)に聞いてみた。
すると、次の点を明確にしてもらいたいという。
①その施設の所有者は誰か
②本来なら、補助事業を受けた事業者が申請して許可を受けて貸すということをしないといけない
③補助事業の内容は
④いつ交付決定通知があったのか
⑤交付の条件はなんなのか
⑥交付決定部局はどこか(例)関東農林局とか
これらを明らかにしてもらいたい。ということで、これらを明確にして、また農水省とやりとりしていくことになった。

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三輪車、モカちゃんにとられちゃった

あかりの三輪車、モカちゃんにとられちゃった。どうしよう……。きょうのご近所風景。桜満開、そして散り始めた。

友だちと遊びたいよーと、でかけたんたけど、この山里は、小さい子はほとんどいない。結局、また散歩して戻ってきて出会ったのが、このワンちゃん。

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